部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

部活動・委員会一覧
2018-01-23

本日、部員中学1年生5名、2年生3名、3年生2名、高校1年生2名、2年生5名が久しぶりに一堂に会し、総会を開きました。話し合いの中で、まず新体制に新部長澤田君そして副部長に甘利君と決定承認されました。また、来年度の夏合宿場所を金沢か奈良あたりかと希望を募り、月ごと、年度を通しての活動計画が、話し合われました。

短い時間でとても有意義な話し合いができたと思います。先輩達もすぐに引退というわけではなく、活動できるときにはこれまでどおりに活動するようです。頼りにしています。

3月にプラド美術館展、学内は映画「ラ・ラ・ランド」鑑賞会の予定です。

2018-01-18

1月23日(火)表象文化研究部の全メンバーが集まる「総会」を開きます。主に、残り少ない今年度の実施計画と来年度の合宿を含めた計画案について話し合います。部長もそろそろ大岩部長からバトンタッチする予定です。

世代交代が進みますが、先輩達は引退はせず行事などは参加することになっています。

2017-12-22

今年後半もいろいろと活動できたと思います。徐々に自分たちで計画を立て、事前学習の準備もし、そして実行できるようになってきたと思います。この中でそれぞれが感性を磨き、事後にさらに興味を広げていけるといいと思います。来年もよりよい活動ができるようにみんなで話し合い、協力しましょう。



鎌倉合宿(2017−8月)

・『小飯塚祐八 個展“空想する部屋の中で”』(OCO GALLERY)
・『ベルギー奇想の系譜展』(渋谷bunkamura ザ・ミュージアム)
・『運慶展』(東京国立博物館)
・『トロイア戦争』―シェイクスピア「トロイラスとクレシダ」(明治大学アカデミーホール)
・『怖い絵展』(上野の森美術館)
・オペラ『魔笛』(学内鑑賞会)
・映画『ジャージー・ボーイズ』(学内鑑賞会)
・『新作工藝公募展』(日本民藝館)
・『ルネ・ラリックの香水瓶―アール・デコ、香りと装いの美―』(松濤美術館)
・『カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』(パナソニック汐留ミュージアム)
・『鉄道絵画発→ピカソ行』(東京ステーションギャラリー)
(2017―12月)

2017-12-18

12月17日午前中は明大前から駒場東大前の「日本民藝館」へ、次に神泉の「松濤美術館」へと移動し、渋谷で昼食をとりました。そこから午後は地下鉄で新橋に移動し、「パナソニック汐留ミュージアム」で行われている「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち展」に行きました。途中、新橋の旧駅舎がありましたので、次に行く予定になっている「東京ステーションギャラリー」の企画展「鉄道絵画発・・・ピカソ行」にも通じる内容だと踏み、ここでみんなで記念撮影をしました。中1の佐藤君が日本初の鉄道は新橋―横浜間でしたねとささやいていました。

さて、午前中が東西の工芸展なら午後のふたつは絵画展です。現在、東京の美術展の企画は少し変化してきているように感じます。先日、表象文化研究部のメンバーで行った上野の森美術館で行われている「怖い絵展」のように、人間の感情“怖い”をテーマにさまざまな絵画を世界じゅうから集めてくるようなテーマ別の企画展が多くなってくる傾向にあるかもしれません。有名画家の名前でひとを呼ぶ企画からテーマ別で、日本内外の画家の作品を集める複数性を楽しむ場への変化。

パナソニックミュージアムの方は「カンディンスキー、ルオー」とありますので、これまでの有名画家の名を冠した旧来の企画展で、ふたりの画家の作品をもちろん存分に楽しみましたが、「色の冒険者たち」とあるようにふたりの画家の周辺にいたパウル・クレーはもちろん、今回発見したとわれながら思っているのは、ドイツの画家マックス・ペヒシュタインの色のすばらしさです。こういった画家を、有名画家の間に見いだせるのは、とても貴重な経験だと思いました。生徒たちは、ルオーの宗教画やカンディンスキーの抽象画はあまりひっかかりはなかったような印象でした。


それよりも次の「東京ステーションギャラリー」のそれこそテーマ別(5つのテーマに分かれた企画展)には感心していました。まず一挙に60名を超える画家の作品を、5つのテーマ(1始発駅を〈鉄道絵画〉とし、2駅目を鉄道がつなぐ〈都市と郊外〉、3駅目を鉄道利用者であり運用者でもある〈人〉とし、4駅目を〈抽象〉的な絵画、5終点は“解らない絵画”の代名詞として誰もが知る〈ピカソ〉のさまざまな時期の絵画4点)で見せてくれました。アラカルトの幻惑がたまらない企画展だと思いました。高2の鎌田君は遠藤彰子のゆがんだ駅の空間に驚き、中村宏《車窓篇 TYPE11(ローズマッダー残像)》のフィルム的な絵画表現にふるえていました。私は国立近代美術館に結構点数がある長谷川利行の赤と黒の車両倉庫の絵の強度に圧倒されました。

2017-12-18

先日、学内でモーツアルトの「魔笛」、イーストウッド監督の映画「ジャージー・ボーイズ」の鑑賞と対話の会を開きました。両方参加した人もいましたが、どちらかに参加するようなかたちになりました。

「魔笛」は中1の栗橋君がレジュメを作成しましたので、最後に解説しみんなで感想や質問を出し合い、「ジャージー・ボーイズ」の方は、高1の大岩君がレジュメを作成しましたので、ミュージカルの映画化であること、現在も主人公(フランキー・ヴァレ)は高齢ながら存命であることなどが話題に挙がり、映画についての意見や質問を出し合いました。どちらも有意義な会になりました。今後も音楽映画やミュージカルなどを中心に見ていこうということになりました。

その他、「魔笛」がエジプトのオシリスとイシスの神話を踏まえた冥界下降譚になっていること、(パパゲーノ・パパゲーナ)と(パミーナ・タミーノ)のふたつの恋愛劇が同時に進むようにつくってあること、また「ジャージー・ボーイズ」の方は、フランキー・ヴァレが悪友を見捨てなかったこと、家族のために働いているのに家族が壊れていくのをどうにもできなかったことを、歌にして何とか乗り越えることができたことが話題にあがりました。
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さて、本題の冬季遠征の「東京美術館めぐり その1」は、日本の工芸(民藝)に注目した柳宗悦とその仲間たちの足跡をたどれる「日本民藝館」に行ってきました。イギリスにも日本の民藝に通じるような大きな陶器があったのを今回初めて知りました。バーナード・リーチやハンス・コパーなどの名は知っていましたが、彼らの背景にはこういった伝統があったのかと。栃木県の益子には、柳の同士である濱田庄司が指導的な立場で窯をもっており、今でも益子焼は有名です。来年は、河井寛次郎展もあるようなので、またみんなで行きたいものです。

東西の工芸を比較できるということで、すぐ近くに「松濤美術館」があり、アール・ヌーボーの旗手で近代ガラス工芸のルネ・ラリックの香水瓶展が開かれていましたので、次にはここに足を運びました。どうやればガラス瓶のなかに彫刻ができるのか、その工法も説明されていました。瓶は最初ふたつのパートに分けてあり、内部のガラスに、あらかじめ彫ってある型を押して象り、瓶をその後でつなぎ合わせて、中に封じるらしいです。色やデザインやアイデアがすばらしく、生徒の多くが、ルネ・ラリックを称賛していました。

2017-12-11

表象文化研究部のこの冬の活動は、大きく学内と学外で分かれて行われることになりました。まず、11日にモーツアルトの現代版「魔笛」、12日はイーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」を鑑賞します。以前も東宝版ミュージカル「エリザベート」を鑑賞したことがありましたが、徐々に音楽的な表象文化について触れる機会が増えてきたのは、頼もしい限りです。

自分たちで企画を立てて実施していくのが、本来の部活動です。事前学習のレジュメも自分たちで交代で作り、相互に発表した上で鑑賞する、これが大事だと思います。「魔笛」は中1栗橋君が、「ジャージー・ボーイズ」は高1大岩部長が作成しました。

また17日(日)には、東京にある美術館をいくつかめぐる企画があります。

明大前→日本民藝館→松濤美術館→東京ステーションギャラリー→パナソニック 汐留ミュージアムなど。

2017-12-07

まだそう混んでいない時期に行く予定であった「怖い絵展」が台風の影響で行けなくなり、相当な人気であることは覚悟のうえで、上野の森美術館に中高合わせて11名と顧問・副顧問のALTジェイミー先生で出かけました。中1(奥村・佐藤・廣岡)中2(甘利・杉田・中山)中3(古賀)高1(大岩・加藤)高2(稲葉・鎌田)ーこの学年横断の集団で行くと、話もいろいろ飛んで待ち時間80分も、楽しめました。

大岩部長はとても気が利いていて、みんなのためにホッカイロとチョコを持ってきて配ってくれました。なんだか心和む時間をすごせたように思います。

さて、本題の中身ですが、確かに会場も相当な混雑ぶりで、やや絵どころではないコーナーもありましたが、ナビゲーターを全員利用して、解説を十分聞きながら見て回ることができました。今までの美術展とこの展示内容が決定的に異なるのは、有名な画家の名前で集める回顧展のような形式ではないということです。

中野京子さんのプロデュ―スにより人間の感情のなかでも「怖い」という感情をテーマに、絵を集めてみたらどうかということで行われた、テーマによる美術展です。それが今年一番の人気を集めたのだと思います。有名画家やまた絵の質よりも、テーマや背景など意味を絵とともに鑑賞するような形です。ただ、とても優れた絵も多く来ており、有名な画家ではルドンやモローなどの絵も見られます。

中でも夏目漱石がロンドン留学中に見て、のちに『倫敦塔』という小説的エッセイに書いたポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は大作で、これは見逃せない作だと思いました。今回初めて参加した中2の杉田君が、前に行ったり後ろに下がったりして、何度も確かめるように丁寧に見ている姿は、とても印象的で、よく見ているなと感心しました。

あまり人が多くてお薦めはできませんが、人の多さや絵の怖いもの見たさで、お出かけになるのも一興かと思います。

この冬の予定があと3つ残っています。またレジュメとともにご紹介します。

2017-12-02

東京文化会館や新国立劇場で行われるオペラの舞台に小学生のときに立って、歌っていた栗橋優輔君に誘われて、『ばらの騎士』を見てきました。3幕もので、作曲家のR.シュトラウスと作家のホフマンスタールの制作過程を知ることができる書簡集を読んで出かけましたが、特に2幕の工夫は目を見張るものがありました。

2幕目は激しいやりとりを経て、ホフマンスタールが大きく話を変更しています。その結果、とてもお話もおもしろくなっているし、人物たちが生き生きと描かれています。オペラは、言うまでもなくオーケストラと歌とお芝居でお話を展開させていく形式です。

先日読んだ雑誌で作曲家の三枝成彰さんが、オペラを見ないで死ぬのはもったいない、なんて言っているのを読みました。大げさなこというなあと思っていましたが、実際楽しんでみると、その言葉はそう大げさではないのかなと思えてきました。

とても多くの人が関わっているだけではなく、皆さん一流の人たちばかりです。話は、少し中学生には難しい面もありますが、おもしろい展開をみせます。「ばらの騎士」とは、婚約を告げる使者で、銀の薔薇を男性の代わりに婚約する女性に渡す役割をします。その「騎士」にもし渡された女性が一目惚れしてしまったら・・・という話です。今度機会があれば、希望者を募って行ってみたいですね。

栗橋君がいろいろ教えてくれますよ。とても楽しめました。

2017-12-02

一度計画していました「怖い絵展」鑑賞は、遅い台風の到来で休校になり、取りやめになりました。しかし部員のなかにこの美術展に関して根強い人気があり、もう一度皆で行こうと計画されました。

今この美術展は大人気で平日でも長蛇の列だと聞きます。それを覚悟のうえで出かけますが、ホッカイロなど防寒に気をつけていきたいものです。また今回は絵画の背景がわからないとおもしろさ(怖さ)が分かりづらい面もあると思いましたので、ナビゲーターを使用してみようと考えています。

そして大岩部長がまた事前学習用のレジュメを作ってくれましたのでご紹介します。今度モーツアルトの「魔笛」を見る予定になっていますが、そのレジュメは中1の生徒で製作することになっているようです。楽しみにしています。

2017-11-14

鉛筆画で有名な土田圭介さんの個展に行ってきました。黒く塗りつぶした背景がてからないようにどのように書いていったか、また太さ・濃さの異なる鉛筆を幾重にも塗り重ねて、はじめて土田さんの鉛筆画ができあがるのだということなどを目の前で見せていただき教えていただきました。

ジェイミー先生もボールペンで描く画家です。紙の質や描き方などいろいろ質問されていました。土田さんの言葉の中で一番印象に残ったのは、「私の最近描くものはほとんど青年期に影響を受けたものや見たもの、聞いたものです」、という言葉でした。最近見聞したものにはあまり影響を受けませんとおっしゃってました。

それだけ青年期に影響を受けたものは、重要だということではないでしょうか。私たちも演劇を見たり、絵画を見たりして感性を磨いていきたいものです。多くの人に紹介したい画家のひとりです。