部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

部活動・委員会一覧
2017-12-11

表象文化研究部のこの冬の活動は、大きく学内と学外で分かれて行われることになりました。まず、11日にモーツアルトの現代版「魔笛」、12日はイーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」を鑑賞します。以前も東宝版ミュージカル「エリザベート」を鑑賞したことがありましたが、徐々に音楽的な表象文化について触れる機会が増えてきたのは、頼もしい限りです。

自分たちで企画を立てて実施していくのが、本来の部活動です。事前学習のレジュメも自分たちで交代で作り、相互に発表した上で鑑賞する、これが大事だと思います。「魔笛」は中1栗橋君が、「ジャージー・ボーイズ」は高1大岩部長が作成しました。

また17日(日)には、東京にある美術館をいくつかめぐる企画があります。

明大前→日本民藝館→松濤美術館→東京ステーションギャラリー→パナソニック 汐留ミュージアムなど。

2017-12-07

まだそう混んでいない時期に行く予定であった「怖い絵展」が台風の影響で行けなくなり、相当な人気であることは覚悟のうえで、上野の森美術館に中高合わせて11名と顧問・副顧問のALTジェイミー先生で出かけました。中1(奥村・佐藤・廣岡)中2(甘利・杉田・中山)中3(古賀)高1(大岩・加藤)高2(稲葉・鎌田)ーこの学年横断の集団で行くと、話もいろいろ飛んで待ち時間80分も、楽しめました。

大岩部長はとても気が利いていて、みんなのためにホッカイロとチョコを持ってきて配ってくれました。なんだか心和む時間をすごせたように思います。

さて、本題の中身ですが、確かに会場も相当な混雑ぶりで、やや絵どころではないコーナーもありましたが、ナビゲーターを全員利用して、解説を十分聞きながら見て回ることができました。今までの美術展とこの展示内容が決定的に異なるのは、有名な画家の名前で集める回顧展のような形式ではないということです。

中野京子さんのプロデュ―スにより人間の感情のなかでも「怖い」という感情をテーマに、絵を集めてみたらどうかということで行われた、テーマによる美術展です。それが今年一番の人気を集めたのだと思います。有名画家やまた絵の質よりも、テーマや背景など意味を絵とともに鑑賞するような形です。ただ、とても優れた絵も多く来ており、有名な画家ではルドンやモローなどの絵も見られます。

中でも夏目漱石がロンドン留学中に見て、のちに『倫敦塔』という小説的エッセイに書いたポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は大作で、これは見逃せない作だと思いました。今回初めて参加した中2の杉田君が、前に行ったり後ろに下がったりして、何度も確かめるように丁寧に見ている姿は、とても印象的で、よく見ているなと感心しました。

あまり人が多くてお薦めはできませんが、人の多さや絵の怖いもの見たさで、お出かけになるのも一興かと思います。

この冬の予定があと3つ残っています。またレジュメとともにご紹介します。

2017-12-02

東京文化会館や新国立劇場で行われるオペラの舞台に小学生のときに立って、歌っていた栗橋優輔君に誘われて、『ばらの騎士』を見てきました。3幕もので、作曲家のR.シュトラウスと作家のホフマンスタールの制作過程を知ることができる書簡集を読んで出かけましたが、特に2幕の工夫は目を見張るものがありました。

2幕目は激しいやりとりを経て、ホフマンスタールが大きく話を変更しています。その結果、とてもお話もおもしろくなっているし、人物たちが生き生きと描かれています。オペラは、言うまでもなくオーケストラと歌とお芝居でお話を展開させていく形式です。

先日読んだ雑誌で作曲家の三枝成彰さんが、オペラを見ないで死ぬのはもったいない、なんて言っているのを読みました。大げさなこというなあと思っていましたが、実際楽しんでみると、その言葉はそう大げさではないのかなと思えてきました。

とても多くの人が関わっているだけではなく、皆さん一流の人たちばかりです。話は、少し中学生には難しい面もありますが、おもしろい展開をみせます。「ばらの騎士」とは、婚約を告げる使者で、銀の薔薇を男性の代わりに婚約する女性に渡す役割をします。その「騎士」にもし渡された女性が一目惚れしてしまったら・・・という話です。今度機会があれば、希望者を募って行ってみたいですね。

栗橋君がいろいろ教えてくれますよ。とても楽しめました。

2017-12-02

一度計画していました「怖い絵展」鑑賞は、遅い台風の到来で休校になり、取りやめになりました。しかし部員のなかにこの美術展に関して根強い人気があり、もう一度皆で行こうと計画されました。

今この美術展は大人気で平日でも長蛇の列だと聞きます。それを覚悟のうえで出かけますが、ホッカイロなど防寒に気をつけていきたいものです。また今回は絵画の背景がわからないとおもしろさ(怖さ)が分かりづらい面もあると思いましたので、ナビゲーターを使用してみようと考えています。

そして大岩部長がまた事前学習用のレジュメを作ってくれましたのでご紹介します。今度モーツアルトの「魔笛」を見る予定になっていますが、そのレジュメは中1の生徒で製作することになっているようです。楽しみにしています。

2017-11-14

鉛筆画で有名な土田圭介さんの個展に行ってきました。黒く塗りつぶした背景がてからないようにどのように書いていったか、また太さ・濃さの異なる鉛筆を幾重にも塗り重ねて、はじめて土田さんの鉛筆画ができあがるのだということなどを目の前で見せていただき教えていただきました。

ジェイミー先生もボールペンで描く画家です。紙の質や描き方などいろいろ質問されていました。土田さんの言葉の中で一番印象に残ったのは、「私の最近描くものはほとんど青年期に影響を受けたものや見たもの、聞いたものです」、という言葉でした。最近見聞したものにはあまり影響を受けませんとおっしゃってました。

それだけ青年期に影響を受けたものは、重要だということではないでしょうか。私たちも演劇を見たり、絵画を見たりして感性を磨いていきたいものです。多くの人に紹介したい画家のひとりです。

2017-11-14

明大シェイクスピアプロジェクト『トロイア戦争』(「トロイラスとクレシダ」)を生徒たちと鑑賞してきました。中1(奥村・佐藤・廣岡)、中3(大竹・澤田)、高1(大岩)、高2(鎌田)、副顧問のALTジェイミー先生と顧問の私。直前に中1の栗橋君が体調をくずし参加できなかったのは、一番本人が悔しがっていました。

演劇の中身は、ホメロスの叙事詩『イリアス』をベースにしたものでした。トロイアとギリシャ軍が戦争に至った経緯は、先日の大岩君による「事前学習」で私たちは皆学んでいましたので、演劇の大前提は完全に理解してみることができたと思います。

前半よりも休憩をはさんだ後半の劇が特に迫力がありました。トロイアのプリアモス王の子どもたち(ヘクトル、パリス、トロイラス、カッサンドラ)とギリシャ軍のアガメムノン王、弟メネラオス、つむじ曲がりのアキレス、パトロクロス、アイアス、オデッセイアなどそうそうたる人物たちが登場する劇です。

劇自体は悲劇に分類され、シェイクスピア劇の中でも「問題作」だと言われています。なぜか?後半、恋愛は破れ、英雄は倒れる、そして世の中が崩れていく感じがにじみ出るような、決していい気持で劇場を後にするだけの演劇ではないからです。現代劇にも近い、一筋縄ではいかない内容でした。

また皆で行きたいものです。

2017-11-08

11月11日(土)明治大学シェイクスピアプロジェクト『トロイア戦争(「トロイラスとクレシダ」)』を見に行きます。その事前学習として以下のレジュメを大岩部長が作ってくれました。

当初、顧問の私が行う予定でいましたが、今度からぜひ私たちにやらせてくださいと部長の大岩君、副部長の鎌田君に言われました。とてもいいレジュメができたと思います。

明日9日(木)の放課後に「トロイア戦争」をめぐる事前学習を大岩君が参加生徒に実施します。顧問は、おそらくトロイア戦争後のローマ建国神話(ヴェルギリウス『アエネーイス』)について少しだけ補えばいいだけだと思います。

シェイクスピア劇「トロイラスとクレシダ」をその背景を知った上で見ることができると思います。11日の感想などもぜひここに載せたいと考えています。

2017-10-07

シェイクスピアの全劇を長年かけて上演しようと目論む劇団は、少なくとも現在2つあるのではないかと思います。ひとつは、先頃亡くなった蜷川幸雄演出による「彩の国シリーズ」と学生たちによる「明治大学シェイクスピアプロジェクト」です。

昨年初めて後者の「真夏の夜の夢」を見に行きました。学生たちがほぼ半年をかけて訓練や練習を重ねて、とても見応えのあるものに仕上がっていました。現在はその制作過程が書籍にもなっているようです。今年は表象文化研究部のメンバーと「トロイア戦争」を主題にしたシェイクスピア劇「トロイラスとクレシダ」を11月に見に行くことにしました。

というのも、「運慶展」の帰りの電車で、中1の栗橋君と高1の大岩部長が「次は新国立劇場あたりでオペラを見るのはどうですか」と熱く語っているのが聞こえてきたからです。絵画ばかりではなく、演劇やオペラ、ミュージカルが、最近生徒たちの口の端にのぼるようになってきたのはすばらしいことです。

その前に今回の企画を実現し、それを踏まえてまた次の企画へ進みたいと思います。

2017-10-03

学園祭代休日、8:30明大前駅集合。中1(奥村・栗橋・坂田・佐藤・廣岡)高1(大岩・富岡)高2(鎌田)そしてALTジェイミーと顧問で、現在始まったばかりの「運慶展」に出かけました。まとめて運慶作を見られるのは、そう何回もないと思います。というのも、運慶作の仏像は、本来は京都や奈良だけでなく、関東のお寺の各所にあり、美術物である前に、仏教の信仰のために作られたものだからです。いつも借り出すわけにもいかないでしょう。

そこは忘れないで見たいものです。そういった歴史的な創造物であり、父・康慶から運慶・快慶そして湛慶などへ流れていくいわゆる「慶派」が中心になってできた仏像群です。

目玉は、無著・世親像のリアルさ、生きているみたいです。また隆々とした四天王像。険しい表情の表現は目に焼き付きます。さらに八童子像(国宝)も小ぶりながら、さすがは運慶とうならされます。

東大寺南大門の仁王像は、運慶・快慶・湛慶など弟子たちが結集して作った大作で、奈良の東大寺に行かれた方は一度はにらまれた経験があると思います。あの体感を身近にできる展覧会だと思います。

また後半には三十三間堂のもっとも大きな十一面千手観音像を作った運慶の長男・湛慶の特集などもあります。快慶や湛慶になると運慶よりも丸みが出てくるような気がしました。

会場は平日でしたが、かなり混んでいました。しかしじっくり近くで見られる程度でした。これから話題になってくるはずですから、皆さんも混雑する前に、時間をみて行かれてはどうでしょうか。

2017-09-17

顧問がいけないときにも、生徒たちは好奇心旺盛です。代わりに副顧問のALTジェーミ―先生が、中1(4名)と高1(1名)大岩部長を引率して渋谷bunkamura ザ・ミュージアムで行われている「ベルギー奇想の系譜展」に出かけました。生徒たちはおもしろがっていましたよとジェーミ―先生からメールがきました。また、大岩部長から写真が送られてきましたので、それを掲載したいと思います。
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(大岩君の感想)
今回の展示では、中世の絵画から現代絵画までを展示しており、奇想的な絵画の流れがとても分かりやすかったです。
昔の絵画は、写真のように「ものを記録する」ためのものであったなかに、現代アートのような発想をもつ人がいたのは、とても驚きでした。

次はいよいよ東京国立博物館で行われる「運慶展」ですね。