部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

部活動・委員会一覧
2017-10-03

学園祭代休日、8:30明大前駅集合。中1(奥村・栗橋・坂田・佐藤・廣岡)高1(大岩・富岡)高2(鎌田)そしてALTジェイミーと顧問で、現在始まったばかりの「運慶展」に出かけました。まとめて運慶作を見られるのは、そう何回もないと思います。というのも、運慶作の仏像は、本来は京都や奈良だけでなく、関東のお寺の各所にあり、美術物である前に、仏教の信仰のために作られたものだからです。いつも借り出すわけにもいかないでしょう。

そこは忘れないで見たいものです。そういった歴史的な創造物であり、父・康慶から運慶・快慶そして湛慶などへ流れていくいわゆる「慶派」が中心になってできた仏像群です。

目玉は、無著・世親像のリアルさ、生きているみたいです。また隆々とした四天王像。険しい表情の表現は目に焼き付きます。さらに八童子像(国宝)も小ぶりながら、さすがは運慶とうならされます。

東大寺南大門の仁王像は、運慶・快慶・湛慶など弟子たちが結集して作った大作で、奈良の東大寺に行かれた方は一度はにらまれた経験があると思います。あの体感を身近にできる展覧会だと思います。

また後半には三十三間堂のもっとも大きな十一面千手観音像を作った運慶の長男・湛慶の特集などもあります。快慶や湛慶になると運慶よりも丸みが出てくるような気がしました。

会場は平日でしたが、かなり混んでいました。しかしじっくり近くで見られる程度でした。これから話題になってくるはずですから、皆さんも混雑する前に、時間をみて行かれてはどうでしょうか。

2017-09-17

顧問がいけないときにも、生徒たちは好奇心旺盛です。代わりに副顧問のALTジェーミ―先生が、中1(4名)と高1(1名)大岩部長を引率して渋谷bunkamura ザ・ミュージアムで行われている「ベルギー奇想の系譜展」に出かけました。生徒たちはおもしろがっていましたよとジェーミ―先生からメールがきました。また、大岩部長から写真が送られてきましたので、それを掲載したいと思います。
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(大岩君の感想)
今回の展示では、中世の絵画から現代絵画までを展示しており、奇想的な絵画の流れがとても分かりやすかったです。
昔の絵画は、写真のように「ものを記録する」ためのものであったなかに、現代アートのような発想をもつ人がいたのは、とても驚きでした。

次はいよいよ東京国立博物館で行われる「運慶展」ですね。

2017-09-03

facebookは、今や翻訳機能搭載のコミュニケーションツールになりつつあるSNSです。できるだけ英語で発信するようにして、表象文化研究部で出かける東京の各美術館で行われている企画展のレビューを世界に紹介しています。

例えば、国立新美術館で行われている「ジャコメッティ展」や国立西洋美術館で行われている「マルチンボルト展」など。世界でも注目される美術展です。にちがくの表象文化研究部の生徒たちもすでに堪能したこれらの美術展に、世界の人々もうらやましいらしく、相当多くの「イイネ」を付けてくれました。

こういったことを通じて知り合いになったベルギーの美術作家・Michel Delmarle(ミッシェル・デルマール)さんが、ある日、私の妻を通じて、木製のキューブを制作中に「ぜひ『帯』あるいは『紐』という意味の日本語を、漢字かひらがなで、墨を使って書いてもらえませんか」と依頼がありました。

フランス語ができないのですが、TV電話で書くところもお見せしながら、これでよろしいでしょうかと、その都度実演し、書いたものをお見せしながら、身振り手振りでやりとりしました。OKが出た字のデータを送りました。しばらく連絡はありませんでしたが、デルマールさんは制作過程をその都度伝える写真を送ってくれました。

私の字があくまでも参考で、デザイン化されて文字であることもはっきりしないように木の彫刻のデザインとして溶け込んでいます。

こういった経験をさせてもらったミッシェル・デルマールさんに感謝します。今ミッシェルさんは、今度ベルギーで大々的な個展が開かれるらしく、その準備に追われているようです。

2017-08-30

美術の小飯塚祐八先生の個展『空想する部屋の中で』(8月26日〜9月3日)が、OCO GALLERY(東京都渋谷区富ケ谷1−8−2)において行われています。

表象文化研究部でさっそく初日に行きました。小飯塚先生と楽しく語らい、卒業生やその保護者などいろいろな人とも再会しました。

2017-08-22

昨年8月「京都合宿」から今年の「鎌倉合宿」までほぼ一年がたちました。表象文化研究部も同好会からはじまり部に昇進し、ずいぶん活動の幅も広がってきました。何よりもこれまでの活動を活かして、自分で脚本を書くとか、自分で計画し海外に美術館巡りに出かけるとか、自分の探究心に火をともして、各部員が主体的に行動できるようになってきました。とても頼もしいと思います。

表象文化研究部は主として美術館めぐりを行っていますが、実は美という(あるいは醜を含めて)、理性的な判断だけでは割りきれないものに、多く向き合う機会を持っています。「感性」や「美意識」というのものが、これからとても大切な時代になります。なぜなら理性的な判断の行き着く先は、間違わなければほぼ同じ解や論理に終始するからです。その先にある差異に気づける感性を青年のうちに育てることがとても大切だと考えます。

この一年に活動した内容をまとめてみました。ここから再出発したいと思います。



・ゴッホとゴーギャン展(東京都美術館)
・クラーナハ展(国立西洋美術館展)
・演劇 ポケットの中の東京(星乃企画 御茶ノ水アートスタジオ)
・ティツアーノとヴェネツィア展(東京都美術館)
・国風盆栽展(東京都美術館)
・シャセリオ―展(国立西洋美術館)
・大エルミタージュ美術館展(森アーツギャラリー)
・雪村展(東京藝術大学美術館)
・ミュージカル エリザベート(東宝版)
・バベルの塔展(東京都美術館)
・茶の湯展(東京国立博物館)
・大英自然史博物館展+国立科学博物館(地球館)
・アルチンボルト展(国立西洋美術館)
・レオナルドとミケランジェロ展(三菱一号館美術館)
・ジャコメッティ展(国立新美術館)
・ジェイミー先生の個展(下北沢 レインボー倉庫)
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鎌倉合宿(8月)

2017-08-20

2日目の行程
逗子駅→鎌倉駅→壽福寺→銭洗弁財天→(山越えハイキング)→高徳院(鎌倉大仏)→長谷寺→成就院→極楽寺→ごくらくじ駅→江の島駅(or藤沢駅)→帰り

この日は朝からよく晴れてとても暑い一日になりました。昨年の「京都合宿」で最大の山場は、鳥居をくぐりながら山を登る「伏見稲荷」でした。「鎌倉合宿」の2日目は、もしかしたらそれと同等のものになるかもしれないとぼんやりと思っていましたが、はたしてその通りになりました。

実は、銭洗弁財天は山の上にあり、旅行業者さんからもタクシーで行ったほうがいいですよとアドバイスを受けていましたが、鎌倉五山の壽福寺があったので、急きょこの旅のメニューに入れて、鎌倉駅から歩きました。

〇壽福寺は、五山の中でももっとも静かで、もっとも落ち着いた場所かもしれません。観光客もあまり見当たらず、山門も閉まっていました。お寺を回り込み、山間の墓地にある北条政子と源実朝のお墓に参拝しました。高浜虚子のお墓もありました。

〇壽福寺から銭洗弁財天までの山道がまた難所でやっと登り、そしてしばらく下ったところに入口の洞穴があり、さほど大きくはない境内が見えてきます。お金を洗って参拝、増えますようにと。お札にしたほうがいいですよねと何人にも相談されましたが、ふふっ、そこは各自ご判断してくださいと答えました。お金は天下の回りもの、ため込むのではなく、循環がよくなればまあよいわけです。

しばしアイス休憩のあと、この後がとてもたいへんなぬかるみの山道をえんえんと歩き、山を越え、そして高徳院(鎌倉大仏)へ向かいました。合宿最大の難所でした。

〇鎌倉大仏までやっとたどり着き、その大きさにやはり心を奪われました。東大寺よりは小さいものの、この大きさは目を瞠るものがありました。この周辺で1時間ほど自由時間、昼食をとってから集合し、次の目的地、長谷寺へ。

※なんとここで思わぬ人物が現れました!フランスにいたはずの大岩部長が成田から帰国後、その足でこの鎌倉合宿に駆けつけたのです。ええっと部員から声があがりました。フランスの一人旅お疲れ様、そしてこのHPでも紹介した6回にわたる「フランス絵画紀行」もよかったら読んでください。

〇長谷寺の特徴は、かわいい地蔵菩薩がたくさん見られることと大きな本堂の十一面観音像が参拝できます。このお寺から海が見える眺めもなかなかのものでした。ここで澤田君と話をしたのは、「如来」と「菩薩」の違いについて。「如来」は「菩薩」よりも偉いですねと。昨日、鎌倉国宝館でみた「薬師如来」と「日光・月光菩薩」の関係や「十二神像」との関係などについても話になりました。

こういった合宿で大事なのは、何かに気づいたときの立ち話です。次につながる見方を身に着けることができるチャンスだからです。

〇この合宿の最後の粋なお寺の名前にみんな気が付いていたでしょうか。108段煩悩の数の階段を上り、紫陽花で有名な「成就寺」へたどり着き、最後のお寺が「極楽寺」!両方とも大きなお寺ではないですが、とても落ち着いた鎌倉らしいお寺でした。


厳しい山越えをし、108段の煩悩の階段を上り、「成就」した者だけが「極楽」的なところへ行けるwこの教えを忘れないようにしましょう。

今年の夏の合宿は終わりました。冬の合宿も計画されるかもしれませんので、みんなでよく話し合ってください。

2017-08-19

1日目午後
昼食後・・・・建長寺→鶴岡八幡宮→鎌倉駅→逗子駅→宿

〇午後、鎌倉五山の三か所目、建長寺に行きました。このお寺も円覚寺と同じくらい大きな山門があります。風格のある寺です。隣は鎌倉学園という私立の学校がありました。

〇鶴岡八幡宮は大銀杏で有名ですが、大風で倒れたことが話題になりました。新しい若木が古い大きな木の周りに育ってきているのがとても新鮮に感じました。国宝館にも足を運びました。目をひいたのは、薬師如来像と左右の日光月光菩薩像、それを取り囲むように12方位を守る十二神像でした。五山に深くかかわる蘭渓道隆の書が国宝に指定されていて見られます。

〇今日一日の予定をすべて回り、鎌倉駅から宿のある逗子駅へ。宿には早めについてゆっくりしました。食事もおいしかった。
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〇鎌倉合宿の参加者

中学生7名
澤田・瀬崎・甘利・中山・栗橋・佐藤・廣岡
高校生5名(+1名)
鎌田・周藤・平田・平尾・近藤(最終日にフランスから帰国したばかりの大岩が成田から駆けつけ途中参加)

計12名(+1名)と顧問(谷口・ジェイミー)で行きました。

2017-08-19

表象文化部の二日間にわたる鎌倉合宿が無事終わりました。まず初日の昼までの様子をお伝えしようと思います。


(1日目の昼まで)
明大前駅集合→新宿(湘南新宿ライン)→北鎌倉→円覚寺→東慶寺→浄智寺→明月院ー(昼食)・・・


関東は17日間日差しが見えない日が続いていると朝のニュースで言っていました。鎌倉合宿の初日、明大前駅集合。ほぼ時間通り集合できました。早速、新宿の2番ホームへ。湘南新宿ラインで約1時間、北鎌倉を目指しました。着くと、曇り空に久しぶりの日差しが見えてきました。

鎌倉五山のうちひとつを残してこの合宿で行けました。

〇まずは円覚寺(“えんがくじ”)へ。大きな伽藍が目をひきました。鎌倉五山は当然昨年行った京都五山に対して言われる禅宗の有名仏閣です。特別な別院が京都の南禅寺になっています。一般には、「大文字焼き」などと言われているのは、実は「京都五山の送り火」というのが正しいいわれに基づいた言い方のようです。

京都のお寺に比較し、鎌倉のお寺は一言でいえば「渋い!」という印象です。それも理由があるでしょう。京都は「貴族文化」、鎌倉は「武士文化」がそれぞれ色濃く反映しているからでしょう。また鎌倉のお寺の背後には山が控え、お寺の建物とその山の間には、墓地が広がる配置になっています。これも京都との地勢の違いからくるお寺の特徴かもしれません。

〇縁切寺で有名な「東慶寺」は、昔は男子禁制で、行ってみるととてもこじんまりとしたお寺でした。女性のお墓がたくさん山の上のほうまでありました。映画「駆込み女と駆出し男」を頭において行ったので、イメージがちょっと違っていました。調べてみると、映画の撮影は、主に滋賀県のお寺をロケ地として使用したことがわかりました。実際の舞台は、もっと静かで小さなお寺だったことが実感されました。原作は井上ひさし。梅の季節ではなかったが、梅の名所。

〇鎌倉五山の二つ目、浄智寺。特に印象的だったのは、布袋様のおなかをさすったこと。

〇明月院は季節は異なるが、紫陽花や花菖蒲の名所。

2017-08-16

8月13日
午前中はルーヴル美術館をまわりました。もう時間もないので、ご挨拶というような感じでした。
午後は、唐突にルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」が観たくなり、急遽オルセー美術館へ移動し、こちらでも作品たちにご挨拶しました。
また、パリに来て初めて夜間外出をして、ルーヴル美術館ガラスのピラミッドのライトアップを観に行きました。かなり綺麗でした。

8月14日
ルーヴル美術館ご挨拶の続きをしました。未だに迷子になってしまいます。規模の大きさやコレクションの多さに驚かされますね。

ルーヴル美術館へ行けるのはあと1日です。悔いのないように観てきたいと思います。

メジャーな観光地は初日に歩き回った際に全て観てきました。

8月15日
ルーヴル美術館が休館なので、様々な帰国の準備を可能な限りしました。

ラスト1日、最後にナイトルーヴルを楽しもうと思っています。

※画像は、大岩君が撮影したもの
ルーヴルのライトアップ(4K撮影)
ルーヴル美術館アポロンギャラリー

2017-08-13

8月11日
今日は市立近代美術館と人類博物館、国立自然史博物館内の大温室と動物園、植物園へ行きました。
市立近代美術館は改装工事中であまり観られず…
国立自然史博物館は広すぎるため、2日に分けての鑑賞となりそうです。
博物館の敷地内に動物園などがあるのは中々素晴らしいことだと思いました。

大岩




8月12日
今日も国立自然史博物館へ行きました。
この博物館は、敷地内に各種展示館に加え、動物園、植物園、大温室もある大きな博物館でした。
このように生物も同時に観ることができる博物館は極めて素晴らしいと思います。
博物館に行く前に、近くにある古代ローマ時代の遺跡・リュテス闘技場へ行ってみました。世界都市パリにも紀元1世紀末の遺跡があるのは中々驚きです。
夕方は憧れのオペラ座、パレ・ガルニエの内部を見学しました。ヴェルサイユ宮殿にも匹敵するほどの内装が美しいかったです。

残りの可動日数は4日となりました。
ルーヴルが開館しているのは3日間なので、最後の総まとめという形になりそうです。

大岩