部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

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2018-03-26

東京美術館めぐり3(春季遠征)「ルドン展」と「寛永の雅展」

この春季遠征は、9:00上野集合し、国立西洋美術館で「プラド美術館展」、東京都美術館で「ブリューゲル展」、有楽町に移動し三菱一号館美術館で近代の画家「ルドン展」、六本木に移動してサントリー美術館で、和の世界にひたる「寛永の雅」展ー小堀遠州・野々村仁清、狩野探幽ーを一日かけて見るという体力も気力もいる企画なのでした。

どうも生徒たちは一番「ルドン」にはピンと来なかったようです。ルドンは、中心になって描きたい対象ははっきり描くのですが、あとはかなり独特の色感覚で抽象的な雰囲気の背景としてぼかされているような描き方をしています。色も暖色が多く、やわらかな雰囲気をかもしているのですが、生徒たちにはちょっと刺激な足りないのかなと思いました。ただ、黒の時代と呼ばれる時代の画は造形もおもしろく、想像上の眼や貌が描かれています。あれはおもしろかったけど、というのが、聞こえてくる声でした。

「寛永」という時代は、江戸初期といっていいと思います。安土桃山の「わび・さび」の文化は、小堀遠州や後水尾天皇などに受け継がれて発展していきます。修学院離宮はその集大成ともいえる建築物ですが、茶器や棗、屏風などを見ながら、今日一日駆け抜けてきた空間的な、あるいは歴史的な違いを実感していました。

こういった遠征はもちろん美術を見ることが目的ですが、何と言ってもみんなであれこれ話をしながら、移動できることを楽しんでいるようなところがあります。少し疲れましたが、みんないい表情をしていました。