部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

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2017-12-18

12月17日「東京 美術館めぐり その1」〜東西の「工芸」(日本民藝館・松濤美術館)

先日、学内でモーツアルトの「魔笛」、イーストウッド監督の映画「ジャージー・ボーイズ」の鑑賞と対話の会を開きました。両方参加した人もいましたが、どちらかに参加するようなかたちになりました。

「魔笛」は中1の栗橋君がレジュメを作成しましたので、最後に解説しみんなで感想や質問を出し合い、「ジャージー・ボーイズ」の方は、高1の大岩君がレジュメを作成しましたので、ミュージカルの映画化であること、現在も主人公(フランキー・ヴァレ)は高齢ながら存命であることなどが話題に挙がり、映画についての意見や質問を出し合いました。どちらも有意義な会になりました。今後も音楽映画やミュージカルなどを中心に見ていこうということになりました。

その他、「魔笛」がエジプトのオシリスとイシスの神話を踏まえた冥界下降譚になっていること、(パパゲーノ・パパゲーナ)と(パミーナ・タミーノ)のふたつの恋愛劇が同時に進むようにつくってあること、また「ジャージー・ボーイズ」の方は、フランキー・ヴァレが悪友を見捨てなかったこと、家族のために働いているのに家族が壊れていくのをどうにもできなかったことを、歌にして何とか乗り越えることができたことが話題にあがりました。
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さて、本題の冬季遠征の「東京美術館めぐり その1」は、日本の工芸(民藝)に注目した柳宗悦とその仲間たちの足跡をたどれる「日本民藝館」に行ってきました。イギリスにも日本の民藝に通じるような大きな陶器があったのを今回初めて知りました。バーナード・リーチやハンス・コパーなどの名は知っていましたが、彼らの背景にはこういった伝統があったのかと。栃木県の益子には、柳の同士である濱田庄司が指導的な立場で窯をもっており、今でも益子焼は有名です。来年は、河井寛次郎展もあるようなので、またみんなで行きたいものです。

東西の工芸を比較できるということで、すぐ近くに「松濤美術館」があり、アール・ヌーボーの旗手で近代ガラス工芸のルネ・ラリックの香水瓶展が開かれていましたので、次にはここに足を運びました。どうやればガラス瓶のなかに彫刻ができるのか、その工法も説明されていました。瓶は最初ふたつのパートに分けてあり、内部のガラスに、あらかじめ彫ってある型を押して象り、瓶をその後でつなぎ合わせて、中に封じるらしいです。色やデザインやアイデアがすばらしく、生徒の多くが、ルネ・ラリックを称賛していました。