部活動

表象文化研究部

主に東京で行われる絵画展や映画を通じて、ある表象が歴史的な文脈の中で、どのように利用されているかを研究する部活動です。つまり、芸術・文化に触れて自らの感性・教養を磨くことを目的としています。

部活動・委員会一覧
2017-12-18

「東京 美術館めぐり その2」(汐留ミュージアム・東京ステーションギャラリー)

12月17日午前中は明大前から駒場東大前の「日本民藝館」へ、次に神泉の「松濤美術館」へと移動し、渋谷で昼食をとりました。そこから午後は地下鉄で新橋に移動し、「パナソニック汐留ミュージアム」で行われている「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち展」に行きました。途中、新橋の旧駅舎がありましたので、次に行く予定になっている「東京ステーションギャラリー」の企画展「鉄道絵画発・・・ピカソ行」にも通じる内容だと踏み、ここでみんなで記念撮影をしました。中1の佐藤君が日本初の鉄道は新橋―横浜間でしたねとささやいていました。

さて、午前中が東西の工芸展なら午後のふたつは絵画展です。現在、東京の美術展の企画は少し変化してきているように感じます。先日、表象文化研究部のメンバーで行った上野の森美術館で行われている「怖い絵展」のように、人間の感情“怖い”をテーマにさまざまな絵画を世界じゅうから集めてくるようなテーマ別の企画展が多くなってくる傾向にあるかもしれません。有名画家の名前でひとを呼ぶ企画からテーマ別で、日本内外の画家の作品を集める複数性を楽しむ場への変化。

パナソニックミュージアムの方は「カンディンスキー、ルオー」とありますので、これまでの有名画家の名を冠した旧来の企画展で、ふたりの画家の作品をもちろん存分に楽しみましたが、「色の冒険者たち」とあるようにふたりの画家の周辺にいたパウル・クレーはもちろん、今回発見したとわれながら思っているのは、ドイツの画家マックス・ペヒシュタインの色のすばらしさです。こういった画家を、有名画家の間に見いだせるのは、とても貴重な経験だと思いました。生徒たちは、ルオーの宗教画やカンディンスキーの抽象画はあまりひっかかりはなかったような印象でした。


それよりも次の「東京ステーションギャラリー」のそれこそテーマ別(5つのテーマに分かれた企画展)には感心していました。まず一挙に60名を超える画家の作品を、5つのテーマ(1始発駅を〈鉄道絵画〉とし、2駅目を鉄道がつなぐ〈都市と郊外〉、3駅目を鉄道利用者であり運用者でもある〈人〉とし、4駅目を〈抽象〉的な絵画、5終点は“解らない絵画”の代名詞として誰もが知る〈ピカソ〉のさまざまな時期の絵画4点)で見せてくれました。アラカルトの幻惑がたまらない企画展だと思いました。高2の鎌田君は遠藤彰子のゆがんだ駅の空間に驚き、中村宏《車窓篇 TYPE11(ローズマッダー残像)》のフィルム的な絵画表現にふるえていました。私は国立近代美術館に結構点数がある長谷川利行の赤と黒の車両倉庫の絵の強度に圧倒されました。