職員室

リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2017-09-20

野球にコリジョンルールというものがあります。ホームベースでの捕手と走者の衝突を避けるために作られたルールです。コリジョン(collision)の動詞形であるcollide「衝突する」は、co-「共に」とlid「ぶつかる」を語源とする語です。co-は、colleague,co-worker(ともに「同僚」の意味)、company, collaboration, cooperation「協力」,coexistence「共存」といった、どちらかというと肯定的なニュアンスの語に多く見られる接頭辞ですね。「衝突する」のも「共存する」のも、お互いが存在してはじめて成り立つ行為ということですが、今の世界を見ていると、対立や衝突の方が前景化していることは否定できません。

最近の英語の授業で、「利己的な遺伝子」という著書で有名なリチャード・ドーキンズの英文を扱いました。科学者ドーキンズの論旨は明快で、超自然的なものの見方を斥け、徹頭徹尾、科学的な見方や方法を貫きなさいというものです。科学の対極には、神話や魔術があります。合理的な説明に行き詰っても、安易に妥協して、そうした超自然的な見方に逃げ込んではならない。それはすべてを断念することに等しい。そうドーキンズは呼びかけます。

ただ、合理的な科学的思考のみを全面に押し出し、それに対立するものとして、神話や魔術を排除することはできないことも、現代の私たちは知っているはずです。科学と魔術は切っても切り離せないとはよく言われることですし、現代の閉塞的は状況を打開すべく、神話や神秘主義の創造的な力によすがを求める人々は後を絶ちません。

ドーキンズの文章の中で大切なのは、「安易な道に逃げ込んではいけない」ということだと思います。対立や衝突だって、共存の契機をはらんでいるはず。断念してはいけないということだと思います。受験生の皆さんも、一度決めた進路を簡単に諦めてはいけません。残すところ半年、Hang in there!

2017-09-15

April is the cruellest month、などと言いますが、先月八月は、私にとっては「八月は最も忙しい月」というべきものでした。講習から授業準備、学校内外の様々なイベントに部活動……挙げればきりがないですが、その仕事の中で様々なことを学ぶことができたな、と、今にして思えばよき月であった、といえるともいます。

さて冒頭の一文をみて「何で急にT.S.Eliot?」などと思われたかもしれません。忙しい中でも私にも幾日かの休みがあり、そこで私は頭と体をリフレッシュするわけなんですが、今年の休みは延々と「地獄の黙示録」を見続けていました(たぶんその休みの期間だけで10回は見たのではないかと思います)。「何でまたそんなことを……」と疑問に思われた方もいらっしゃるかと思いますが、それもまあ、当然といえます。なぜかといえば、立花隆氏の名著『解読「地獄の黙示録」』を手に入れたから、というのがその理由です。

私がかの名画に出会ったのは、それこそもう20年以上のお話。最初に見たときは、なんだか陰鬱で退屈な、しかしその薄暗い中に浮かび上がるラストシーンだけが妙に心に残る、よく分からないけれど、言葉にできない何かが心全体を揺さぶるような、そんな映画だったように思います。

そして現在の自分ですが、なぜか急に『地獄の黙示録』を読み解いてみたい、そんな衝動にかられて、これまた衝動的に通信販売で購入しました。詳しい内容をここに記述したいところですが、はっきり言ってそんなことは不可能ですので差し控えさせていただきます。が、なぜこれほどまでにこの名画に心惹かれたのか、それが解析できたように思います。

この映画は、コンラッドの『闇の奥』を題材に取りながら、過去ではありつつもベトナム戦争というアクチュアルな内容を取り扱った作品ですが、これは「現代の神話」なのです。ここで言う神話とは、レヴィ=ストロースの言うところの「構造としての神話」という意味です。これまたその内容をここで詳しく解説するわけにはいきませんが、監督のフランシス・コッポラはこの作品の中に、様々な文学作品のエッセンスをちりばめていました。その一つが、フレイザーの『金枝篇』やアーサー王物語の中のパルジヴァル(聖杯伝説)、オイディプス神話、そして上記した『荒野』を初めとする、T.S.Eliotの詩だったといいます。立花隆曰く、我々日本人にとってこの映画が難解に映るのは、およそ西洋の人たちが共通に持つこれらの古典に対する知識が存在しないからであり、それであるがゆえに日本人の『地獄の黙示録』評はどこかナンセンスなものにしかならない、とのことです。

そこで思い出したのが、これまた最近読んだ本ですが、森有正氏の『バビロンの流れのほとりにて』です。森氏は感動するほどに美しく私的な文章を残しておられますが、森氏は、フランス語や西洋文明には、ギリシア・ローマを初めとする諸文明が現在にいたるまで通底している、と考えられておられます。また森氏はフランス語の持つ論理性に対する日本語の持つ非論理性を挙げてもおられます。おそらくそれは『地獄の黙示録』に対する日本人の見方の一面的に過ぎる理由にも言えるのではないかと私には思えます。我々日本人には、西洋人が普通に持っている様々な教養としての部分が、当たり前といえば当たり前ですが欠落しているのです。

劇中流れるDoorsの『TheEnd』ですら、我々日本人はそこに流れる西洋人の持つ強い意識、それを感じ取ることはできないのです。先にあげたレヴィ=ストロースは「文化に優劣は存在しない」といいつつ一番好きな文化は「フランス文化」だといっていたようですが、そこにはやはり西洋を代表する優れた知性のプライドすら感じ取ることができます。

文明に優劣は存在しない、それは確かにそのとおりです。しかし、彼らの文明の水を集めた教養を共有できない、その一点において、我々は確かに「野蛮」だといってもいいのかもしれません。そんなことを考えていると私はついにやたらにはっきりと響く母音やつぎはぎのような膠着を持つ日本語を、読むのすら何だか重苦しく感じられるようになってしまいました(あくまでも一時的なものでしたが)。

上記のような話を、英語科の鈴木匠先生に話したことがありますが、「森有正はそういうことを言う人だよ」とあっさりとおっしゃっておられました。また「今は文化自体が軽薄な方向に進んでいるわけだから、もっと柔軟に物事を考えたほうがいいよ」と諭されました。うーん、さすがは高三学年主任。私もあまり物事を面倒に捉えることなく、シンプルに考えなければ。常々言われていることを再認識した想いがいたしました。

そんなエスプリかおる本校の教員が主催するオープンキャンパス、英語科も授業を行いますので、奮ってご参加ください。

2017-09-13

長いようで短かった夏休みも終わり新学期がスタートしました。夏休みは、柔道部の遠征や合宿の引率で福岡、長野、埼玉、神奈川などに行きました。その中の思い出の一つとして福岡で行われた金鷲旗という試合の話をしたいと思います。

金鷲旗という大会は、オープン参加による全国大会であり、高校3大タイトル(選手権、インターハイ、金鷲旗)のひとつになります。

この大会は、団体戦で勝ち抜き戦のルールを用いて行われます。出場する選手は、一人勝ったら次の選手と戦い、また勝てば次の選手というように連続して試合を行わなければなりません。

そういった試合の中で、先鋒で出場した高校2年生の田代が先鋒から大将まですべて抜き去り5人抜きを成し遂げました。
日本学園柔道部が金鷲旗に参加して以来、5人抜きを達成したのは田代を入れて3人しかいません。
5人抜きをしたということを自信にして今後もがんばってもらいたいと思います。

今後の柔道部の活動予定としては、9月23日(土)に学年別大会支部予選、翌24日(日)には、中学新人戦ブロック大会が行われます。
応援のほど、宜しくお願致します。

2017-09-11

9月に入り、学校でも2学期が始まりました。
皆さん、夏休みはどのように過ごしましたか?
家族で旅行に行った人もいるでしょうし、スポーツ三昧だった人もいることでしょう。好きなことに熱中した人もいるのではないでしょうか。受験生はこの夏がひとつのヤマ場なのでたくさん勉強したことでしょう。受験のときには大いにその成果を発揮してくださいね。

私ですが、毎年夏休みの間には時間をとって図書館に行くことにしています。といっても近くの町の図書館ではなく東京都が運営している図書館です。普段はなかなか読む機会のない本や雑誌、新聞を読んだりします。特に新聞は全国紙やブロック紙だけでなく業界関係の新聞や「新宿区新聞」などのようなものもあって読んでみて面白いものが多いですね。

さて、そんななか本校の中学生は夏休みの間に校外学習で漁業体験に行ってきました。(行事ブログでもその様子が掲載されています)普段の生活ではなかなか目にすることのないものを見たり聞いたり体験したりと実り多いものになったのではないかと思います。今は日学祭での発表に向けて体験した内容をまとめている最中です。

こういった行事や学習を通して生徒がどのように成長していくのか、といった内容を中学入試説明会でしております。9月は13日に中学校の説明会を実施いたします。漁業体験を含めた創発学プログラムを中心に、我々が普段取り組んでいることなどを紹介する予定です。ぜひ本校の説明会においでいただければと思います。

2017-09-08

今回は顧問をしているトライアスロン部のことについて書きたいと思います。トライアスロン部は創部13年目となりました。おかげさまで部員数も増え、中1から高3まで合わせると17人もいます。もはや顧問一人では大会の送迎が困難になってきたこともあって、最近は保護者の皆様の協力もあってやっと全員が大会に参加できています。本当に深く感謝しております。

トライアスロンという競技はシドニー五輪からオリンピック正式種目となり、まだまだ歴史の浅い競技です。残念ながら高体連組織がないためにインターハイと名のつくものはありませんが、U19・U15というカテゴリーでジュニア大会日本代表になれば、海外大会に派遣されることもあります。実際現在一緒に活動している東京都トライアスロン連合の高2女子が先日アジア大会で3位に入賞しました。かなり刺激になっています。アジアにおける日本の位置づけはナンバーワンでレベルは高いですが、世界となるともう一息の状態で、ヨーロッパ、アメリカなどが強豪で、東京五輪のメダルを目指して日本トライアスロン連合を中心に関係者は一生懸命努力しています。

一方、日本学園は日本の中学・高校の中で唯一部活動としてトライスロン部があります。業界ではある程度認知度が上がってきました。これも今まで「にちがくアクアスロン大会」を開催し続けてきたことや、合同練習などを通じで知り合った渋谷区・目黒区など各トライアスロン連合の諸先輩方のおかげだと思っております。

そんなトライアスロン部もきっかけは他の部活を残念にもやめてしまった生徒たちが「何かに挑戦したい」という寄せ集めで始まりました。泳ぐこともままならない、そんな状態から今では東京都トライアスロン連合の強化選手を輩出し、いずれは日本の強化選手をだそうと日々活動を続けています。つまりこの部活は日本のトライアスロンにおける普及活動と強化の両方を使命としています。この二つの両立は非常に困難ですが、どちらもとことん追い求めていくつもりです。

そこでいつも考えていたことは、何のためにトライアスロンをするのか、トライアスロン部は一体何を目指すのか、トライアスロンを通して何を得たいのか、ということでした。これは部員の気持ちで大きく変わります。以前に質問したことがあります。答えは次のようなものでした。

「少しでも速くなって入賞したい」「○○に勝ちたい」というように大会の結果を目標にする部員、「友達作り」「いい思い出を作る」など部活動らしい目標をあげる部員。そんな部員が混在しても最終目的は何なのか? それを私は次のように決めました。

「トライアスロンを通して喜びを分かち合い、感動を共有する」

強い選手はみんなに応援してもらえる選手になる。愛される選手になる。ライバルで高めあい、切磋琢磨できる選手になる。
中途半端にやらず、達成感という喜びを得ることができる選手になる。

数字的な目標は各自で立てるとしても、最終的にはここがトライアスロン部の目指すところです。
まだまだ未熟な部活ですが、少しずつレベルも上がり、意識も高まり、感動を共有できそうな雰囲気になってきました。

下記は「にちがくアクアスロン大会」のアンケート結果です。ここからもその成果が伝わってくるのではないでしょうか? (回答数 23名)

1.今回の大会の感想をお聞かせ下さい。
(ア)満足した 19人 (イ)普通 4人 (ウ)少し不満がある 1人

理由:
・初めてアクアスロンに出て4位だったから。
・進行がスムースで一生懸命な姿に好印象を持った。
・学生さんたちの活動も素敵でした。
・久々にレースに出れたから。
・スイムとランの複合競技に始めて参加できたため。
・初めての参加だったため、大会の雰囲気など全く分からずでしたが、初めての人でも気軽に参加できるいい雰囲気の大会でした。
・スイム・ランの距離がちょうどいい。
・初めての参加で競争が楽しかったから。
・今回で10回目の参加です。手作りの雰囲気がすきです。
・初めての経験で達成感があったから?
・丁寧に運営されていて、安心して楽しくレースが出来たと思います。
・エントリーにちょうどいいと思った。
・運営がスムーズだったため。
・ランコースが少し分かりにくい。低学年のスイムで、コースのポールの内側を泳ぐ子が多く、通常は失格では?


2.日本学園が世田谷区にある私立男子中・高であることを以前から知っていましたか?
(ア) 知っていた 5人 (イ)今回はじめて知った 12人 (ウ)昨年も出たから知っている 6人

3.日本学園には中学・高校では珍しいトライアスロン部があることを知っていましたか。
(ア)知っていた 5人 (イ)今回はじめて知った 11人 (ウ)以前も出たから知っている 7人

4.トライアスロン部では部活体験を実施しています。今後参加したいと思いますか?
(ア) 絶対参加する 1人 (イ)検討する 12人 (ウ)参加しない 8人

5.日本学園のホームページをこの機会にご覧になりましたか?
(ア) 見た 18人 (イ)見てない 5人


(印象に残った部分があれば教えて下さい)
・部員の人たちは泳ぐのが遅かったけど、走るのがすごく速かった。
・ブログがたくさんアップされていて面白かった。部活動が活発な印象を受けた。
・息子にこういうのがあるのを教えてやりたい。
・スポーツに力を入れているんだなあと好印象です。
・トライアスロン部の成績向上が目に付くようになって来ましたね。
・出場した大会の様子などが伺えて、ちょくちょく見ています。
・活発に活動している印象を受けました。


6.来年もまた参加したいですか?
(ア) 絶対参加する 9人 (イ)検討する 14人 (ウ)参加しない 0人


7.今回お越しいただいて日本学園全体の印象、あるいはOBを含めたトライアスロン部員に関するご意見・ご感想をお聞かせ下さい。

・来年度僕がにちがくに入ったら一緒にがんばりましょう。
・学校は校舎などが少し古いけど緑が多くて広々した印象を受けた。トライアスロン部員の皆さんは挨拶をしていてがんばっているなあと思った。
・大会運営お疲れ様です。頑張ってくださいの声を励みにがんばれました。ランコースが紛らわしいところがあり、もう少し案内をしっかりお願いしたい。最後に抽選会があると思わず、予想外だが楽しい。
・トライアスロン部がもっと部活としてメジャーになればいいなと思いました。台東区の中学でも水泳部がある学校が少なく寂しく思っています。ラン・スイム・バイクと全てを楽しめる競技を部活として行えるにちがくはうらやましく、とてもよい経験になるなと思いました。
・スイムはよかったけど、ランでは抜かされて悔しかった。今度は抜かされないようにがんばる。
・スイムが何周泳いだかわからなくなる。
・昨年は出場しませんでしたが、一昨年までは生徒さんが大人しくて挨拶もしてくれませんでしたが、今年は素敵な挨拶をいただけました。ありがとうございました。表彰式までは長く待ちましたが、表彰式はさくさくしてよかった
・アットホームな雰囲気の部活。ランニングコースはもう少し人を増やして絶対に間違わないようにした方がいいかもしれません。準備、目に見えない部分も含め、大変だったと思います。ありがとうございました&お疲れ様でした。
・楽しかったです。ありがとうございました。低学年はもっと長い距離がいいです。
・中高でのトライアスロン部があるのをはじめて知りました。大会運営に積極的に関わり好感持てました。これからも頑張ってください。
・礼儀正しくてよい。
・競技だけではなく運営側の経験が出来ることはよいことですね。
・大会全体はアットホームで○。ルールや失格の説明は不十分。
・生徒の方が運営していて素晴らしいと思いました。
・娘が4歳。親子とも参加するのがひとつの夢でしたが、2年後が今から楽しみです。そのさらに10年後女子選手としてやるかどうかは本人に任せたいと思います。
・アクアスロン大会に出場しなかった子供まで自転車の体験をさせてくれたりして、楽しませていただきました。
・小2男子いい経験が出来ました。ありがとうございました。
・挨拶もよくしてくれて気持ちよく楽しませていただきました。
・挨拶がしっかりしていて好印象を受けました。


アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

下の表はにちがくアクアスロン大会の人数推移です。来年もお待ちしております。

2017-09-04

とうとう9月。とうとう2学期。当然のことですが授業があり、勉強しなくてはいけませんね。

確かに夏休み中も講習があったり宿題があったりして、勉強は自分なりにやっていたでしょう。でも、2学期が始まったからといって、急に勉強のペースは上がりませんよというそこのあなた!なぜ人は学ぼうとするのか考えてみましょう。なお、以下の内容は、勉強だけではなくスポーツなど他の分野にも生かせるものです。

宮台真司の『14歳からの社会学』によると、勉強したいと思うようになる動機として、「競争動機」(勝つ喜び)と「理解動機」(わかる喜び)を挙げています。たとえば、人よりも良くできたとか、自分の力で問題が解けたとか、このような喜びです。

宮台はさらにもうひとつ動機を挙げています。「感染動機」です。それは以下のようなものです。

直感で「スゴイ」という人に出会う
→ その人に「感染」してしまう・・・自分もこういう「スゴイ」人になってみたいと思う
→ その人のまねをしてしまう、その人だったらどうするかシミュレーションしてみる
→ やがてその人から「卒業」し
→ 別の誰かに「感染」する、以下繰り返し
(→繰り返していくうちに、「感染」してもらえる側になる)

このようにして学んだことが、一番身になると宮台は述べています。例えば、「スゴイ」スポーツ選手がいて、その人に憧れプレーを真似してみる。そしてまた別の「スゴイ」選手が見つかり、憧れて真似してみる。そのうちに、自分のプレースタイルができていく。(そして、今度は真似される側になる)

「感染動機」が他の動機と違うのは、「競争動機」や「理解動機」は勝ったとき・わかったときという瞬間の喜びだが、「感染動機」は「スゴイ」人に感染して何かしている時間(瞬間ではなく)が、すべて喜びの時間だと、宮台は述べています。ですから、その影響力を考えると、何かを本当に自分のものにするには「感染動機」が必要なのですね。

もちろんその「感染源」になるのは大人だけではありません。日本学園は中高一貫の男子校ですので、例えば中1の生徒から見れば、上級生の中に「スゴイ」と思う人がいるのでは?その「スゴイ」という先輩に「感染」し、数年後に今度は自分が「感染」してもらえる側になる。このようにして、学校に「伝統」というものができていくのではないかと思います。たとえば、体育祭の中学ダンスもその一つでしょうね。中3の生徒が下級生を引っ張りまとめていきます。そして、その「スゴイ」姿を目の当たりにした下級生が3年になったときには、彼らなりの「スゴイ」姿を見せて下級生を引っ張りまとめていく。このように、これからも続いていくでしょう。

これは手前味噌の話になりますが、軽音楽部の夏合宿が先日行われ、4年ぶりに高3のバンドが参加しました。彼らは後輩たちよりも経験を積んでいるので、「スゴイ」ものを見せてくれる良い見本になったのではと思います。それを見て聞いて体験した後輩たちが、また「スゴイ」ものを後輩たちに見せていってくれるでしょう。その姿を9月30日(土)・10月1日(日)に行われる日学祭でもお見せできるのではと思います。どうぞ日学祭での軽音楽部のLIVEをお楽しみに!

参考文献 宮台真司(2013)『14歳からの社会学』筑摩書房、東京

2017-09-01

皆さんは、どんな人がカッコイイと思うのでしょうか。

今年の夏休みは、硬式野球部のベスト8の試合の応援から始まりました。町田の球場で暑い中、1イニング1イニングを真剣に勝負している姿、またそれを応援している生徒諸君の真剣な姿が眩しく映ります。さらにベスト4への挑戦を神宮球場に全校の生徒とともに応援に行った時の一体となった力強さには、言葉に表せないような感動をおぼえました。

8月に入り幾つかの部活動合宿も見て回ってきました。涼しい所での合宿とはいえ、常に身体を動かしている姿は見ていて頼もしく、みんなが揃って挨拶をしてくれた時に体全体から伝わってくる活き活きとしたエネルギーは、これからもさらに成長していくのだなと感じるものもがありました。また文化部の合宿でも練習の成果を遺憾なく発揮している姿は輝いていました。私が常日頃話している「身体の汗と心の汗をかこう」を実践しているのがひしひしと伝わってきて嬉しい一時でした。

学校の校舎内に目を転じれば、夏期講習はもちろん、教室で朝から晩まで長時間にわたり自学自習に取り組んでいる高校2年生・3年生、さらには部活動の合間でしょうか、隙間の時間をぬって自習室で学習している人の姿が見られました。一心不乱に取り組んでいる背中には真剣さが漂っています。

夏の終わりには中学1・2年生の創発学「漁業」にも一緒に参加してきました。漁協の方の話を真剣に聞いている姿、ワクワクしながら船に乗って沖にある鯵のイケスを見に行く時の姿、さらに、それぞれの場所で取材のために緊張しながらも良質な質問をしている生徒の姿は、その成長に目を見張るものがあります。

そして8月末日は先生方が一日かけて研修をしています。生徒をどのように伸ばすか真剣に考えて話し合っている姿に先生方の熱意を感じました。

また、夏休み中に嬉しいメールも届きました。その一部を紹介します。

「……井の頭線の駒場東大前駅から電車に乗りました。私はベビーカーで6ヶ月の娘を乗せていたのですが、貴校の学生とおもわれる方が私に席を譲ってくれました。その学生の名前までわかりませんが、白いポロシャツに短いズボンにナイキのシュズで貴校のリュックサックを背負っていました。思春期の難しい年頃の男の子が迷いなく席を譲ってくれて本当に嬉しかったです。席を譲るのは恥ずかしかったり、面倒だったりでなかなかできることではないと思います。学生の特定は難しいとは思いますが、貴校の学生の素晴らしさと譲ってくれたことへの感謝をどうしても伝えたくて連絡いたしました。……」

こうやってみると、私はどうやら「今ある課題に正面から取り組む姿」、「苦しい時、辛い時に口笛を吹いてスマートに困難を乗り越えてゆく姿」、また「人が心の芯に持っている優しさを素直に表現している人」にカッコイイと感じるようです。

2学期は、日学祭、マラソン大会などの行事があります。さらに普段の学習や部活動、そして登下校の時などで自分らしさを発揮できる機会が待っています。日学生がどんなカッコイイ姿を見せてくれるのか。今から楽しみにしています。

2017-08-30

吹奏楽部では、8月1日〜4日までの3泊4日、慰問演奏旅行に行ってきました。
2013年にも陸前高田市で慰問演奏を行いましたが、今回は、当時中学2年生だった生徒が幹部となり、彼らから「復興の様子を見てみたい」との要望もあり、今年度は陸前高田市と仙台市での慰問演奏となりました。

保育園・高齢者施設など計8公演慰問させていただき、とても良い刺激を受けました。
施設によっては、震災当時の状況を話していただけることもあり、他にも奇跡の一本松や中尊寺なども見学することができました。

TVやインターネットなどだけでは、現地の声はなかなか分かりません。
現地に行くことによって、得るものは大きいのではないでしょうか。これからも部活動を通して、様々な力をつけて欲しいですね。

2017-08-23

夏休みの期間中を利用して3者面談を行っています。面談では漠然としながらも、自分がこれから歩く道について一所懸命話をしてくれます。

たとえば、来年は日本史の選択科目を取り、英検の2級を取得し、青山学院大学を受験したいと受験を見据えて話す生徒もいれば、大学卒業時に国家公務員?種試験を受けたいと、大学卒業時を見据えて話す生徒もいます。また、大学卒業後指導者として新しい部活の指導方法を実践したいと話す生徒もいます。見つめている先は様々ですが、一生懸命部活を練習しながらも、自分自身が進む先を見据えていると感じました。

最近の子供達は夢を持たないと耳にすることがありますが、必ずしもそうではないと考えます。我々大人が何か考えるきっかけ、夢を持てるきっかけを彼らに示せたら、彼らはそこから自分で自分の道を広げていけると感じました。

彼らが考えるきっかけとして、日本学園には様々な進路イベントがあります。例えば、卒業生を招いて大学受験体験を聞く機会や、PTA主催の職業について聞く機会などがあります。これからの機会を通して彼が将来について考えるきっかけにもなっています。

夢をもつ生徒の中に、進学ではなく「トリュフの人口栽培を行いたいのでフランスに行きたい」と目を輝きながら話す生徒がいました。担任として、想定外の答えでビックリしました。私は彼に、人工栽培の仕事につくために今出来ることはなにか。どのようにすればその職業につけるのか、それらを調べるように資料を渡し、夏休みの宿題にしました。

我々大人は自分の想定外の答えが返ってくると、ついつい否定してしまうことがあります。大切なことは、考えを否定してしまうのではなく、どのようにすれば達成できるのかを彼らと一緒に考え、彼らが答えを出せるようにサポートしていくことが大切だと考えます。

2017-08-04

日本学園柔道部は今年、監督が代わり、今まで監督を務められていた万田先生は、総監督として、柔道部の携わってくださっていますが、花田監督のもと、新体制となりました。また、この合宿で三年生も引退、新キャプテン、新チームとなりました。

柔道部は、この夏、金鷲旗・長野合宿を無事に終え、夏の良いスタートを切ることができました。更にこの夏の厳しい練習を乗り越えて、今後の試合に臨みたいと思います。
今後ともご声援をよろしくお願いいたします。