職員室

リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2017-04-26

早いもので入学式から2週間以上が過ぎました。オリエンテーション期間が過ぎて平常授業が始まり、私が学年主任をしている高校1年生の生徒たちも少しずつ高校生活に慣れてきたように見受けられます。休み時間に1年生の教室の前の廊下を通ると、室内からはにぎやかな声が聞こえてきて、すでにクラスメート間でだいぶ打ちとけてきていることが分かります。

私は1年生の世界史の授業を担当していますが、生徒たちは私の質問に積極的に答えたり、分からないことを率直に私に質問したりしています。どんな学問も、身近な生活の中から「なぜだろう」「どうしてだろう」と疑問を抱くことから始まります。勉強には辛いこともありますが、われわれは学ぶことで世界や人間に対する見方を深めることができるのであり、そこには楽しさや面白さも含まれています。生徒たちには何事に対しても好奇心を持ち、自分が興味を抱いたことは粘り強く追求するという積極的な姿勢で勉強に臨んでほしいと思います。

ゴールデンウィークを過ぎると、生徒たちは高校入学後、初めての定期テストを迎えます。学力を向上させるには地道な努力の積み重ねが必要です。生徒たちの当面の目標は、授業や朝テストの予習復習など毎日の学習習慣をつけて、まずは中間テストに全力で臨むことです。そしてテストを終えると体育祭がやってきます。生徒たちにとっては初めての全校行事なので、“One for all,all for one.”の精神で仲間との団結を深め、大いに盛り上がって楽しんでほしいものです。

オリエンテーション期間中に行われた初めての学年集会で私が話したことですが、生徒たちには、自分の力で人生の進路を開いてゆけるような、自立した人間になってほしいと思っています。3年間にわたる高校生活で学ぶことや体験することの一つ一つが生徒たちにとって成長の糧、心の糧になることを願っています。

2017-04-24

ここ数年、中1〜中3まで全員授業を受け持っていますが、今年の中1は活動的な生徒が多いなと思います。打ち解けるのも早く、みんな元気に登校しています。あとは日々の生活で中学生らしさを身につけてもらえれば言うことしです。

さて、彼らもこの1週間でどのクラブ活動に入ろうか大体決まってきた模様、トライアスロン、柔道、バスケ、野球、水泳と運動系のクラブ活動を選ぶ生徒が非常に多いのも特徴です。高校と同じように中学もこれからはいろいろなクラブで大会や試合などが増えるかなと思うと嬉しくなってきます。

ついこの間もバスケットボールの試合がありました。現在先輩がおらず、全員1年生のチームです。相手は中学3年生。中学校の2年の差は大きく、身長もパワーも圧倒的に相手の方が勝っていました。どこをとってもミスマッチでがんばってディフェンスをしてもその上を簡単に回され、ボールに触れることができません。ゴール下のポジション争いでも吹っ飛ばされ、何度もコートを転げまわりました。それでも今の自分たちにできること、できないことを確かめながら勇敢に戦っていました。結果こそ21−63と惨敗ではありましたが、課題も見つかったし、通用する部分があるということが分かったのは収穫といっても良いと思います。そして何より、もっとがんばろうという向上心が沸いてきたことは次につながる大きな一歩になったのではないでしょうか。

試合後のミーティングで彼らの意思を確認しました。「君たちはこれからどこを目標に練習するんだ?」すると、問いかけられた生徒は少し考えた後に「全国大会に出場したいです」と答え、それを聞いた他の生徒も誰一人馬鹿にすることなく真剣な顔つきでうなづいていました。これからの中学バスケ部に乞うご期待です。

2017-04-21

春になりました。桜の花を見ましたか? 寒い冬を乗り越えて咲く桜の花は、一段と日本人の心に沁み込むものですね。人は言う、寒い冬を乗り越えて咲くから、華やかさがあるあり、事の始まりにふさわしい花なのかもしれません。

本校の校祖、杉浦先生の銅像の両脇の紅白の梅の花も咲きましたね。

今、我が家では、庭の花桃が満開に咲いています。木は老木なのですが、桜のあとに、目を楽しませてくれるピンク色ですよ。チューリップの花も咲きましたよ。ふきも伸びてきましたよ。

私たちが、毎日通う道端にも、春の訪れを見つけました。学校の門を入る手前の塀の土を観察してください。ユリの花の芽が伸びています。毎年この場に、目を出して花を咲かせます。

季節が変わって、同じ場所に、また、別の花が咲きますよ。観察してください。

生き物は、季節の訪れを伝えてくれます。花だけではなく、虫も動き出しましたよ。校庭の土を観察すると、蟻が動き回っていますよ。

身の回りの自然、人々の暮らす社会、学校にも、春がきましたよ。新一年生が入学し、学校が始まりましたよ。春は活気を感じる季節ですね。

「よし、この一年、がんばるぞ。」と皆さんも感じているにちがいありません。その力を高めるためには、そのやる気を目に見える形にすることが大切です。具体的な勉強の計画を立てることです。

中学生の場合、家での勉強時間は「一日について、学年プラス一時間が」が目安と言われています。
中学三年生は、3年プラス1で、4時間ということです。

学習の目標は、達成感を味わえる目標(課題)を盛り込むことです。この目標は、必ず実行できるようなレベルのものとし、「今日の達成感が、明日もがんばるぞ」と、前向きに取り組めることが目的です。
このように毎日取り組めば、勉強する習慣が身につきます。

本校の中学生の「デイリーレッスンノート」の取り組みは、学習習慣を身につけてもらう目的で実施しています。1年後、2年後の生徒の成長が楽しみです。

2017-04-17

本校には「創発学」プログラムがあります―「創造する力(新しい発想を持ち新しい物を作り出す力)・発信する力(人に伝える力)」を育てる学習プログラムです。

中学1年は、入学間もない10日(月)・11日(火)に甲斐の国(山梨県)大和自然学校で「オリエンテーション合宿」を行いました。前日に行われた山下先生の「事前学習」では、日本の林業の説明だけではなく、自然林(ナラやクヌギなど)と人工林(スギ・ヒノキ・アカマツなど)の違いなどを詳しく学びました。体験・取材する際には、必ずこのような「事前学習」がとても大切です。

バス到着後、大貫先生が友だち作りのきっかけに、エンカウンターを行いました。自分と相手の共通点と違いをお互い話してもらった上で発表してもらいました。またどんなクラスにしたいか、一人ひとり話してもらいました。とても心がほっこりする時間を持てたと思います。

水野校長先生も一緒に竜門峡のハイキングに行きました。林業体験をする前に渓流に沿って森の道を約1時間半散策することは、森のたたずまいや構成を知る意味でとても大切です。

その後に行った飯ごう炊さん(カレー作り)でもみんな協力でき、とても楽しく、そして上手に作っていたと思います。「うまっ!うまっ!」を連発、自分たちが作ったカレーをおいしく食べました。卒業した先輩たちに聞いてみると、「カレー作り」は忘れられない思い出になるようです。

翌日はあいにく雨でしたが、ヒノキやアカマツの森に入って間伐作業(林業体験)を行いました。みんなで協力してのこぎりと斧を使って木を切り倒したとき、香りが森中に広がりました。木が倒れるときドーンと重い音がしたときには感動しました。また雨の中でしたが指導に当たっていただきました林業名人(木下さん)に、次から次にいい質問ができました。

「創発学」の一歩を踏み出した中1諸君、夏の「漁業体験」(沼津)でこの経験を活かして、よりよい取材ができるようになってほしいと思います。

2017-04-14

生活指導部は、主に生徒の心と体の安全を守ることを第一に考え学校運営の一翼を担っています。したがって、生徒一人ひとりが安心して充実した学校生活を過ごしてもらうためにも、教員だけが心掛けているだけではなく、君達にも学校で決められているルールをしっりと把握し、協力してもらわなくてはなりません。そのため、ときにはしつこく注意を促したりすることもあるとは思いますが、決して口うるさく恐い先生だけで構成されているわけではありません。

さて、今年度の生活指導部の重点目標として、
1、いじめや嫌がらせ、からかいのない学校をつくる。
2、ルールやマナーを守る学校をつくる。
3、心身ともに居心地の良い学校をつくる。の3つを掲げました。

1については、誰もが相手の立場に立って物事を考え、相手を理解し思いやる気持ちを持って言動することができれば必ず成し遂げられます。自分がされて嫌なことは人にはしない。一人ひとりが快適な学校生活を過ごすためにも、必ず協力してください。

2については、どんな規模の集団でも心地良い環境で生活を送るためには、その集団での決まりごとがあります。スポーツにおいてもルールに則って各自がベストを尽くします。ルールやマナーを守らない人は人から信頼されません。人としての基本的なルールを守る大切さを理解していないと、他の大切なことも分かっていないと認識されてしまう可能性が高いのです。数年後飛び込む社会で活躍するためにも、学校生活の中で必ず身につけ実践してください。

3については、君達が毎日通う学校が居心地の良い場所であるかないかの違いは、学校生活での充実度を大きく変えます。教室環境の美化や学びやすい環境の構築に協力してください。また、爽やかな挨拶をされて嫌な気持ちになる人は誰もいません。積極的に挨拶を交わすことで健全で健康的なコミュニケーションを築いてください。周りの環境を変えたければ、まずは自分が変わることです。

我々教員も君達が充実した学校生活を送れるよう全力でサポートします。共に協力し合い良い学校を築いていきましょう。

2017-04-12

教務委員会は、新年を迎えて中学高校の入学試験を実施する傍ら、新年度へ向けての準備をしてきました。新年度のクラス編成と名簿の作成、選択科目の教員配置、時間割の作成、教科書の準備とめまぐるしく日々が過ぎ去りました。

そんな中、高校3年生、中学3年生の卒業式がありました。高校3年生は、3年間、6年間の日々の積み重ねが進路目標の実現につながったのでしょう。みんな、明るい表情で卒業していきました。年末年始、入試直前、学園に集合し、最後の入試問題演習をやった時、「後は、体調を崩さず、落ち着いて入試問題を解くだけ。」と生徒たちと話した時の緊張感は忘れません。

そして春休み、各クラブが練習や公式戦に励みました。
吹奏楽部は、狛江エコルマホールで定期演奏会を盛大に開催しました。最後に、高校3年生部員の卒業式が行われました。花束贈呈で感極まりました。
トライアスロン部は、山梨県甲府市にある緑が丘スポーツ会館まで片道140kmのコースでバイク合宿を実施しました。
山溪部は、1名がハセツネ30k 2017という山岳マラソンに出場しました。彼は、17kmの山道を1時間23分44秒で駆け抜け、男子10代2位となりました。
部としては、春期合宿で西穂独標を無事に登頂しました。前もって部員達と、校内でのザイルワーク、天神尾根での雪上訓練、ビーコンやゾンデ棒を使っての雪崩捜索訓練などをやっておいて良かったです。
野球部は、春季東京都大会でベスト16となり、夏季選手権大会にシード校として出場することになりました。先に点を取られても逆転していく粘りの姿勢、ファールフライも身体を張って取りに行く意気込み、どの試合にも気合いを感じられました。
サッカー部は、高円宮杯U18サッカーリーグ東京2017や関東大会東京都予選で日頃の練習の成果を十分に発揮しました。相手選手とぶつかり身体を痛めても直ぐに復活し、90分間試合に集中し、元気に走り続けました。

学校を円滑に運営していくために、多くの任務に追いまくられる毎日ですが、生徒たちの学園生活への取り組み、生き生きとした表情に力を与えられます。いつも自分が生徒たちに、「今出来る事、今しか出来ない事を、精一杯やりましょう。」と言い聞かせているのですが、こちらもその気持ちで生きていきます。これからも生徒たちが学業や部活動に心置きなく集中出来るよう、万全の体制で臨もうと気を引き締め、入学式を迎えました。

2017-04-10

先日、入学式の会場で3月に卒業したK君の保護者にお会いしました。今度、1年生に弟が入学するとのことです。K君は、毎朝6時に起床して埼玉県にある大学の薬学部に通っています。3年間、授業を持ちましたが、3年になり部活を引退してからの受験勉強への取り組みは素晴らしいものがありました。薬学部ということもあり、数学や英語・生物・化学は必須で内容も難しくなります。特に薬が化学物質からできているので化学が、その中でも薬の成分となる有機化学分野の学習を高めておくことが求められます。部活動を引退後の7月からの受験勉強でしたが、夏休みも学校に登校して勉強を、2学期も夜遅くまで教室で勉強している姿を見ました。

学校が行っているモジュール講習や冬期講習、直前講習なども全て出席して、薬学部への合格という目標を目指して努力を重ねてきました。第一目標の大学は合格できませんでしたが、歴史があり薬剤師国家試験の合格率の良い大学へ合格できたのは、彼の努力の成果だと思います。きっと、彼のご両親は彼の成長と彼を温かく見守り成長させてきた学校を認めて頂き、弟を日本学園に送って頂いたと思います。3月に卒業した学年には、卒業生の弟が2人、在校生の兄もいました。今年度は、中学と高校に3兄弟を通わせる家庭もあります。また、賀状でやり取りしている23年前の卒業生とそのお父さんが子供や孫を日本学園に通わせたいと言っています。
校舎は古くなっていますが先生方の熱意が生徒に、保護者に伝わっていくのかもしれません。今年度も何人もの兄弟が入学してきています。脈々と日本学園との縁は、弟、子と繋がっていきます。

公立中学・高校ならば、家の近くにあるので入学となりますが、私立は学校の建学精神や通わせてみての教育や教職員集団で学校の良さが判断されます。3月に卒業した生徒たちも、第一希望ではなかったが日本学園に来てよかったという声がありました。同じ中学から他の高校に進学した子との比較で、他の高校ではここまで丁寧に熱心に進路指導やしてくれないし、希望大学へ合格はできなかったとのことです。先生方の熱意が弟、子たちへ繋がっていくことが嬉しいことです。ちなみに、今年度は新任の教員に卒業生が2名入りました。自分の母校を発展させるために大いに頑張って欲しいと思います。

2017-04-08

日本学園の生徒として、日々心掛けて欲しいことが3つあります。今回は、まず一つ目についてお話しします。

こころがけの一番目は、「身体と心を鍛えること」です。そのためには一日に「身体の汗」と「心の汗」をかいてください。
「身体の汗をかく」は分かりますね。時間を見つけて意識して身体を動かすことです。今までの生活を振り返って、何か運動をしていたでしょうか。 スポーツ系の部活動をしている人は、その活動のなかで嫌でも身体を動かしていますからよいのですが、部活に入っていないと、ややもするとジッと静かに座っているか、あるいはテレビを見ながら寝転んでいることが多くなってしまいます。勉強をしていて座っていることもあるでしょう。そういう人はなおさらです。

隙間の時間を見つけて「一日に一度は身体の汗をかいて下さい」。例えば、通学途中に早足で歩くのもいいでしょう。あるいは昼休みや学校から帰った時に10分でも20分でも走ってみるのもいいでしょう。ことさらにウエイトトレーニングとか激しい運動をしなくてもいいのです。

身体の汗をかくことで血の循環がよくなり、身体全体に酸素が取り込まれます。特に皆さんのように成長する時期は、身体の成長に多くの酸素を必要とします。意識して身体を鍛え健康な身体を作って下さい。

何をするにも、まずは身体が健康でないと何事もできません。身体が不健康だと気持ちまで沈んできますし、やる気もおきません。ましてや人のために何か役立つことすら難しくなります。健康な身体をつくることは全ての基本になります。

次に身体の汗だけでなく、これも日に一度「心の汗」をかいてください。「心の汗」をかくといっても身体の汗とは違って、汗そのものが見えるわけではありません。

心の汗とは「自分の心が感動すること」です。本を読むのもいいでしょう。あるいは友達とのお喋りや先生との話、テレビや新聞など社会の出来事からでも「自分の心が揺り動かされた」、「楽しかった、あるいは悲しかったと感じること」、「感動すること」が大事です。

感動すると言っても最初はなかなか難しいものです。文字だけを追っていても感動はしません。文字に表された奥深いものに接していかないと感動しないのです。映像をただ漠然と見ているだけでは感動しません。自分の感情を込めながら見ていくことで、心が揺り動かされることがあるのです。スポーツで試合をしても適当にやっていては、負けてもさして悔しくもありません。真剣にやるから負けたときの悔しさ、勝ったときの喜びがあるのです。

何かを見たり、聞いたり、触れたりすることで感動する経験を多く持ってください。些細なことにも心の目を向ける力は、若い今でなければなかなか身につきません。ですから、日ごろから「心の汗をかくこと」を意識して物事を見つめて下さい。

身体と心は、若い今でなければ鍛えられないものがあります。この二つがしっかりしていることは、何かを成すときの基礎となります。

2017-03-31

子供の頃は、よく走り回って遊び、転んで擦り傷を作っていました。傷口から少し血がにじんでいる状態で家に帰ると、母が真っ赤なアカチンという薬を塗ってくれたものです。膝小僧を擦りむいた時などは、黒く瘡(かさ)蓋(ぶた)ができて治りかけているのに赤く塗った薬のあとが、いつまでも取れないのでなんとなく恥ずかしかったことを思い出します。小学校に入ると、同じ傷でも養護の先生が、黄色い消毒液を付け、ガーゼを丁寧に切って当て、白い綿テープで止めてくれました。このときは、何となく誇らしげに歩いていたような気もします。

手や足に付いた擦り傷などは、すぐに治ってしまいますが、それが心だと傷が目に見えないので、簡単にはいきません。だからでしょうか、なるべく心に傷を受けないように、自己防衛本能が働き、強く反発して回避することもあるようです。それでも簡単に傷ついてしまうこともあるので、難しい問題です。

物事を真面目に考えて、真剣に取り組む人が、ちょっとしたことで心に受けた衝撃をいつまでも取り除くことができずに悩んでしまっていることが多いように思います。

たとえが違うかもしれませんが、油のついた手で物を持っても滑りやすくて、しっかり握っていても落としてしまうことがあります。これは、手と物の間に薄い油の層が作られて、摩擦抵抗を小さくする働きがあるからです。同じように、空気中を飛ぶ球の抵抗を少なくする方法に、ディンプルという凹みを球の表面に多く作る方法があります。この表面にある凹みは、空気に凹みがぶつかると、入って出る空気の流れがいくつもでき、球全体を薄い層で囲んでくれます。空気と球との間に、この乱れた薄い空気の層が油のような役目をして、空気抵抗を小さくしてくれるのです。完全な球体をしたものより、小さなへこみが多くついている方が、空中を飛ぶのに抵抗が小さくなるから適しているのです。

ビリヤードで使う球のような硬い球もいいのですが、空気中を飛ぶときには、少し表面に凹みや縫い目(野球で使う球にある)があったものの方が、抵抗が小さく動きを容易にしてくれます。心と球は違いますが、比較して考えてみたらどうでしょうか。心には、凹みもないでしょうが、ちょっとしたことで傷ついて凹みを作ったと考え、この凹みをディンプルと思えばいいのです。多くのことで傷つき折れそうになっても、それらが相互に働き、今後を妨げる抵抗の潤滑油のような作用をして、より強い気持ちにしてくれるのです。
新しい世界に出て、多くのことで心が折れ傷ついたとしても、その経験が新しい潤滑剤となり、前進する力を助けてくれることでしょう。体に受けた外傷は、比較的簡単に治すことができても、心の傷は大変です。自ら傷つくのを避けるのではなく、怖がらずに進み、積極的に活動してみたらどうでしょうか。心の傷は、縫い目やディンプルの働きと同じように、受ける傷の数だけ衝撃を弱めて、小さなものに変えてしまうのです。

卒業する皆さんの純粋な心は、傷つきやすいものでしょうが、純粋だからこそ傷の受け止め方次第で、もっと強くなれるのです。これからの君達をいつまでも応援しています。

2017-03-30

さて、私は3月末日をもって、4年間お世話になった日本学園を退職することになりました。今年度、高3の副担任という立場でありながら、
卒業生の皆さんにはきちんと伝えることができていませんでした。
本当にごめんなさい。

去る理由は「家族のため」です。仕事のために家族との時間を犠牲にする自分は嫌。さらに、家族との時間を持つことを理由に生徒との時間が減るのも嫌。さらには、そんな仕事の生き方を自分の家族に見せるのはとても嫌。通勤が片道2時間弱の生活では、家族、生徒の両方に満足してもらうことはできませんでした。生徒と家族の両方に満足を与える方法を考えた時、日本学園を退職するという選択に自然と至りました。

今振り返れば、とても情けない話ですが、謙遜でなく、世の中でいう英語教師の最低水準も満たしてない実力、と言っても過言ではない状態だったように思います。

そんな英語教師としての知識が少ない私でしたが
この4年間、常に欠かさず設定していたルールがありました。
1、誰にでもわかりやすい説明をすること
2、生徒の失敗は必ず自分の失敗と捉える
3、自分にできることは全て尽くす
4、生徒の成長を最後まで信じる

このルールの元で多くのチャレンジを重ねることができました。
その過程で長期休暇中のモジュール講習のカリキュラムも確立し、
これまで敬遠しがちだった英文法に関して正答率は安定しましたし
またその指導においても自信を持つことができるようになりました。

しかし、これらの自身のチャレンジもいずれもが、自分についてきてくれる生徒たちがいてくれたからこそできたことだと思います。はじめは無謀と思いつつも、共に戦ってくれた生徒達に心から感謝を致します。


私はこれからも教員を続けていきます。それも私立学校の教員を続けます。私立学校に勤める教員として、 我々は学校というものが持つ「当たり前のサービス」を遥かに高いレベルで実践しなければならないと考えます。そのために、自身の教育がその高い要求にかなっているか、常に自問自答し、悩み続けることが大切だと感じました。しかし、この悩みつつ生徒と向き合い続けてきたことで、生徒と共に高い目標を達成する喜びを知ることができました。その喜びを味わうことができたことは、今後の私の教師人生の大きな糧となることでしょう。

日本学園で私が関わることができた全ての方に感謝します。
本当にありがとうございました。