職員室

リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2017-05-18

「しっかり学ぶ」水野校長

「知るは楽しみなり」といいます。学ぶことは楽しいことです。
自分が小さかった頃を思い出して下さい。お箸が上手に使えたでしょうか。字を上手に書くことができたでしょうか。今では、お箸を使うことも字を書くことそれほど抵抗がないかと思います。けれども最初は随分と苦労したのではないでしょうか。

何とかお箸を使いたい一心で練習し、なんとか字を書きたい一心でクレヨンや鉛筆を握って字を書いたのだと思います。お箸を持ちたい、字を書きたいと自分で望んで何度も何度も練習していくうちに上手にお箸が持てるようになったり、字が書けるようになったりしたはずです。最初から何もせずにいきなりお箸が持てたり、字が書けたわけでもありません。

何度も何度もできる人の仕草を見よう見まねで覚えたり、あるいは教えてもらって習って身に付けてきた筈です。つまり習って学んできた。「学習」してきたわけです。やがて、段々と自分の好きなことが見つかり、そのことに興味がわいてくると、のめり込むようにして好きなことに没頭していったのではないでしょうか。

好きなことに没頭するにしたがって、砂の上に水を撒くように知識を吸収し、やがて単なる知識だけでなく「どうしてこうなるのだろう」とか「何故こうなるのだろう」という疑問がわき上がり、その疑問を解決するために、本を読んで調べたり、人に聞いたりして学んで行ったのではないかと思います。

この「どうして」や「何故」がとても大切で、「自分で問いを見つけること」が「学ぶこと」の一番の切っ掛けとなってゆきます。好きなことをしっかり学んで行くこと、問いを持って学ぶこと、つまり「学問」へと学びが変化してくるのです。

校祖の杉浦重剛先生は「人は得意な道で成長すれば良い」と仰っています。自分の好きなこと、得意とすることを軸に、とことん突き詰めて学習し、さらにどうしてそうなるのか、何故そうなるのか、問いをもって学んで行くことが、本来の学ぶ姿です。ですから学ぶことはどんなに大変でも楽しいことなのです。

ところが、好きなことだけで全て完結できれば良いのですが、現実はなかなかそうも行きません。好きなことを理解するためには、国語の力は勿論、数学の力や社会現象など様々なことを総合的に理解する必要があります。この総合的な力はどのようにして身に付けるのでしょう。

一番手近な学びの場は学校です。学校で学ぶ授業は、好きなことを総合的に理解するために必要な力、社会生活を営んで行くために必要な力となります。今は、授業は辛いなぁ、勉強って嫌だなぁ、試験があると嫌だなぁと思っても「好きなことを深く知るため」に、「社会にでてから困らないため」に、ちょっと我慢してでも勉強をしなければなりません。勉強という字を思い浮かべて下さい。「強いて勉める」と書くでしょう。好きなことを深く学ため、社会にでて困らないために、我慢してでも勉強することは大事になります。

自分の好きなこと、得意なことを追い求めるためにも学校での授業は勿論、家庭での予習・復習を怠らず、ちょっと辛いと感じてもしっかりと勉強をしてください。それを乗り越えて行くことで、人としての基礎的な力、教養が身についてゆきます。そして自分の得意な道、好きなことへの学びを極めてください。