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リレートーク

にちがくの教職員によるリレートーク
~学校生活、そして日常を語り繋ぎます~

2017-12-15

「フリージャーナリスト烏賀陽弘道さんによる講演」伊藤先生(高2学年主任・国語)

12/11(月)沖縄修学旅行事前学習として、フリージャーナリスト烏賀陽弘道さんによる講演を行いました。


12/11(月)に、フリージャーナリストの烏賀陽弘道(うがやひろみち)氏をお迎えして、高校2年生を相手に、沖縄修学旅行の事前講演をしていただきました。
烏賀陽氏は、京都出身、京都大学を卒業後、朝日新聞社に勤務、報道記者として勤めながら、コロンビア大学に自費留学、軍事・安全保障論で修士号を取得、その後朝日新聞を退社、フリーの報道記者・写真家として活躍されている方で、いくつもの著作があります。
近著としては、『「Jポップ」は死んだ』『フェイクニュースの見分け方』があり、自分は2冊とも拝読しましたが、それぞれ、現場を大切にし、「事実」とは何であるかについて冷徹に考える、気骨あるジャーリストでしか書けないような内容になっています。また、福島第一原発事故を緻密に取材した『福島第一原発メルトダウンまでの50年』は、あの原発事故を取材・レポートした著作物の中では出色のものだと思います。興味をもった方はぜひ一読をおすすめします。
沖縄戦と基地問題をめぐるお話をしていただくのみならず、生徒たちに本当のジャーナリストや知識人とはどういう人物なのかということも感じてもらいたく、烏賀陽さんに講演を依頼することにいたしました。そして、快くお引き受けいただきました。

さて、講演の内容ですが、沖縄戦の内実から、その間米軍基地化される過程と、基地がなぜ70年も経つのにそのままあり続けているのかについて、ジャーナリストである烏賀陽さんならではの切り口で、学校の授業やマスメディアでは絶対に聴けない話が満載の、大変「値打ち」のある講義でした。映像やデータを駆使して分かりやすく、途中壇上によじ登り、スクリーンににじり寄って説明する烏賀陽さんの熱意に、生徒も熱心に聴き入っていました。

以下に、今回の講演の生徒の感想をいくつか載せます。

今回この講演を聴いてニュースで報道されている事よりもさらに深いところまで聞くことで知らなかったことや時代背景を知ることができたので、とても有意義なものでした。
歴史に残るほど酷かったと言われている沖縄の戦争の実態を知って、自分の中に恐怖や驚きがあった。さらに民間人をまるで物のように扱って戦争に利用していたことを知ったので、戦争の残酷さなどを知ることができたと思う。
そして、占拠した地域に勝手に基地などの軍事施設を作り上げ、それは今なお人々を苦しめているということは改めて問題と感じた。沖縄という土地たけでなく、日本という地域がいわば”ハブ”的な役割をしていることも知り、アメリカが基地を手放さない理由も知った。そしてどのようにして基地や経済が成り立っているのかや、基地の土地で生計を立てている人がいるこという、基地があることによって助けられている人々がいるということも改めて知ることができたと思う。(N)

私は沖縄の基地問題についての講演を聴いて、この講演を聴く前は沖縄の基地問題はオスプレイや米兵による沖縄県民が被害にあうような犯罪、行動ぐらいだろうと思っていましたが、講演を聞いて、自分の予想もしなかったことが話に出てきて驚きました。特にアメリカの米軍基地が日本国内にある割合のグラフで沖縄の約3/4を占めていて、また沖縄本島の10%を占めていると聞いて、アメリカの米軍基地の大きさを甘く見ていました。私は沖縄の数多くの問題を軽視していたので、これから沖縄の米軍基地が絡んだ問題を深く考えるようにしようと思いました。(O)

当時の日本の背景を知ってより沖縄に関心が出た。また戦争の被害だけでなく、第二次世界大戦における政府の立場も語られて、民間人の立場のみでしか語られなかった戦争がよりわかりやすく、客観的な目線で沖縄戦を見られるようになれたと思います。
本当の意味の沖縄戦を知り、伝えていきたいと思いました。(T)

今回の修学旅行に向けて、学年では以下の事前学習を進めてきました。
1.NHKスペシャル「沖縄戦 全記録」を観て、意見感想を書く。
2.沖縄基地をめぐる最近の事件・事故に関する新聞記事を読んで、意見感想を書く。
3.沖縄の自然や、政治経済、方言、地理・信仰、食文化について、各クラスの旅行委員がまとめ、学年の生徒に対してプレゼンテーションを行う。
4.今回の烏賀陽氏による事前講演

沖縄修学旅行に際し、ここまで徹底した事前学習ができたことは、日本中のどこの学校にもないと自負しております。

さて、12/18、来週の月曜からいよいよ現地へ向かいます。生徒諸君は事前学習を活かして、現地でしか感じられないことを感じ、さらに沖縄について深く考えられると思います。

なお、修学旅行の様子は、このHPの「にちがく行事ブログ」にアップしていきますので、ぜひとも御覧いただけたらと思います。