大学との関連行事

2015-09-19

「幽霊はなぜ怖いのか?」
本のタイトルにもなりそうなキャッチ―なテーマ。

2015年9月16日(水)15:30より、明治大学情報コミュニケーション学部学部長で工学博士でもある石川幹人先生が本校で上記をテーマとした講義をしてくださいました。

石川先生は「なぜ幽霊がこわいのか、不思議なことを信じてしまうのか、人間の感情や思考の本質に迫る」という内容を、高校生にもわかりやすく、順序だててお話くださいました。



生徒の感想を少しご紹介いたします。(一部抜粋)

■高1「少年H」くん
「おもしろい!わかりやすい!」と思いました。
とくにテーマであった「幽霊はなぜ怖いのか?」というもの。私はそのことについて深く考えたこともなかったので、とても気になりました。人がお化けを怖がる理由は理性や感情、親から聞いたわけでもない本能的なものでした。これはお化けだけでなく、野菜の好き嫌いや高所恐怖症なども当てはまるということがわかりました。
このように人をひきつけ興味を持たせてくださった明治大学の授業をまた受けてみたいです!

■高1「N」くん
私はこの講義で認知心理学をいう分野の話をはじめて聞きました。その内容で特に「嫌いな食べ物」の話が一番おもしろいと思いました。
また、明治大学の出張講義で90分という大学の授業に近い形で受けることができて、非常に良い経験ができて良かったです。

■高1「M」くん
大学へ行ったら自分の知りたいことを調べられるんだなあと思って興味を持った。

■高1「T」くん
今回明治大学の情報コミュニケーション学部の石川先生に「幽霊はなぜ怖い」というテーマで講義をしていただきました。人間の心理についての話や、視線を誘導して見せるマジックなど、興味深い話をしてくださいました。
幽霊が見える人間の心理状態について質問すると幽霊が見えるという人は起きていながら夢を持ている状態らしく、イメージが視界にうつってしまうそうです。
全体の内容はとても幅広いもので難しかったです。今回の講習を聞いて心理学に少し興味を持ちました。

2015-09-01

去る7月17日に、高1ABの生徒達は明治大学和泉キャンパスの図書館を見学しました。まず図書館入り口にあるホールで動画を用いた説明を受けました。生徒達は皆、真剣に話を聞いていました。何より4階建てのビルが全て図書館であるということに圧倒されて、驚きを隠せない様子でした。その後、四つのグループに分かれ、係の方から丁寧に説明を受けました。以下は生徒達の感想です。

「一、二階は本の貸し出しやコミュニケーションを中心にした明る、い雰囲気で三階、四階は個人が集中して利用できるようにやや落ち着いた雰囲気とフロアごとに変えていることに驚きました」

「椅子や机の形が特徴的だったのですが、単にデザインやおしゃれを追求しているだけでなく、機能的に優れていることがわかりました」

「”まるで家にいるかのような空間を”と聞きましたが、家以上に居心地が良さそうで、落ち着いて読書や勉強ができると思いました」

「書物による検索だけでなく、タッチパネルによる情報検索が各階にあり、申請すればノートパソコンを貸し出してくれるなど、ハイテクを駆使して情報を素早く確実に得られることに感動しました」

「簡単なグループワークや打ち合わせができるスペースがありました。得た情報をすぐに集約して話し合えるので便利だなと思いました」

「サーチアシストという大学院生が一階にいて、学生に論文検索やレポート製作、プレゼン資料の作り方などをアドバイスしてくれるなんて素晴らしいです」

皆さん。頑張って明治大学に合格すれば、この図書館を自由に利用できますよ。一所懸命に勉強して下さいね。ちなみに担任は世田谷区民なので、申請をすれば和泉図書館を利用できると聞き、とても嬉しく思った次第です。

2015-07-13

7月10日(金)、中学3年生の生徒たちと明治大学・生田キャンパス内にあります登戸研究所に行って参りました。館長で 文学部教授の山田朗先生の講義の後に、2グループに分かれて館内をご案内いただきました。生徒たちの質問も多数出されて、とても有意義な見学会になりました。

特に強調されていらしたのは、地元の高校生の熱心な調査が現在の登戸研究所につながったのだということ。また、戦争の中に巻き込まれていくとどんなにいい人間でも「人間性を喪失」しかねないことを無自覚にやってしまう可能性があるということ。
この2点をしっかり踏まえて、現在の「平和」を検証しなければいけないなと思いました。

2015-04-10

東京理科大学神楽坂キャンパス内にある数学体験館は世界的に著名な数学者である秋山仁先生が館長を務められており、数学の美しさを五感で体感できるようにという試みで様々な道具で数学の持つ美しさを体感できる施設です。

最小公倍数や最大公約数を算出するのに普通は2×2×3・・・と計算していくところですが、体験館では素数のボールを投入することによって答えを出すことができます。また、「マンホールはなぜ丸い?」のは他の形のマンホールと比べることでなぜ丸いマンホールがいいのかを実感することができます。

数学はともすれば数式にかたよりがちになり、数学の面白さを感じることがなかなかありませんが、ここでは数学の面白さや美しさを実際に目で見て実感できます。数学が好きな人はもちろん、興味が少しでもある人はぜひ一度足を運んでみてください。

2014-12-18

12月17日、中学生が明治大学和泉校舎のキャンパスに行ってきました。
その様子をPDFに添付しましたので下記のリンクをクリックしてご覧ください。

http://www.nihongakuen.ed.jp/koudairenkei/pdf/news141218.pdf

2014-11-26

さて、ご紹介の順序が逆になってしまいましたが以下の講義についてご紹介させていただきます!


9月下旬、明治大学理工学部の田中友章教授による出張講義がありました。
テーマは「建築デザインについて」。

さて、まずは導入から、
「大学で学ぶということ」は?

答えは…
「自分に向いた分野を選択し、幅広く学んでいく」

まだ先と考えている高校1年生の生徒たちに、この内容がイメージできるよう、
ほどよいスピード感でお話がすすめられていきます。

さらに「選択」という大きなテーマについては田中先生自身の高校時代のエピソードも。
「文系は苦手でどちらかというと数学のほうができました。英語は得意でした。
そのころは美術の先生と仲良くさせてもらっていて、手作業の好きだった自分にその先生が『建築』というのがあるよ」と教えてくれたのがきっかけです。

ここから、先生のお話のなかに絵画や彫刻といった「美術」と「建築」との対比が多く出てくるようになりました。
「建築のおもしろいところは良い建築を見るのが楽しいだけでなく、
『設計』してみて自分でも使えるようになるところです」
「明日、大学2年生の設計の授業では12件くらいの集合住宅を設計するんです」
明治大学の理工学部の説明、建築学部の説明についてもお話しがありました。

その後はいよいよ建築のデザインについてのお話です。
先生は特に、これまで建築事務所をたち上げ、顧客の要望にこたえて設計もされて来られた方。建築物は「使い勝手のよいもの」にならなければならないこと、「周囲に相応しい」ことが好ましいこと、など多くの事例とそれに関連した設計の説明がされました。
つまりは建築学が「実学」として、どれほどおもしろいのかということを伝えてくださっていました。

さまざまな建築事例の解説の後は明治大学の国際化、国境のない建築家育成の話など。
先生は明治大学国際連携本部副部長としてもご活躍されています。ご自身もイエール大学建築学部大学院を修了していらっしゃいます。
建築という理系分野でも、これからは英語が必要だということを感じた生徒も多かったことと思います。

今回はパワーポイントで写真を多用した講義内容。
建築の事例がたくさん示され、あっという間の90分でした。
自身が高校生ならば、間違いなく「建築」を進路の候補の一つに挙げたことでしょう。
つまりは人によってはそれほど心を動かされるような講義を聞く機会が、早い時期から与えられていることも、この明治大学との高大連携の大きなメリットの一つです。

若い、みずみずしい感性のなかに落とされる一粒の種のような講義。
田中先生、ありがとうございました!


講義後、田中先生は、今井兼次の設計した本校の1号館を少し見てまわられました。
そのときの先生のお顔はキラキラと輝いていました。
先生も(卒業生ではありませんが、)本校の学祖杉浦の言葉「人は得意な道で成長すればよい」を体現されている方なのでしょう。
本校の卒業生にも一人でも多く、そのような道に進んで欲しいと願います。

2014-11-21

11月15日、明治大学のメディアセンターで、ワードの使い方とレポート提出のマナーについて、講習を行っていただきました。
本来なら大学1年生が受ける授業を、高校生にも分かり易くご指導いただき、ありがとうございました。

大学生になったら、レポート提出は日常茶飯事。
今日習った、「目次付け」「脚注付け」「表紙の書き方」などをマスターして、大学生活を一歩リードしてください。
もっとも、大学生になれないと意味がないので、きっちり受験勉強もして下さいね。


以下、生徒の感想です。

○小学校・中学校とワードを使う場面は多かったのですが、今回の講座のように、表紙を整えること、一マス分空白を空けるなどの細かいことまではやらなかったです。これらの技術は、大学生になったら役立つだろうなと思いました。コンピューターは得意な方ですが、新たに知識が増えて、よかったです。ありがとうございました。( Y君 )

○今日の講義では、マイクロソフトの応用操作を少し学んで、驚いたことがいくつかありました。普段は、あまりマイクロソフトなどは使わないので、基本的な操作しか知りませんでした。けれど、今日の講義で文字の寄せ方や目次の作り方、簡単な表紙の作り方を教えていただきとても参考になりました。
大学では、レポートを作る機会が多いとのことなので、今日の講義で教わった操作方法を少しでもマスターし、多く使えるようにしていきたいと思います。( D君 )

○今回の講座では将来、確実に役立つことを教えていただきました。大学とは高校のように先生が言ったことにただ従うのではなく自分で課題を見つけて研究していくことだということが分かりました。そういったことをするにはパソコンでレポートを作成することが必要で、今回はその第1段階だと思いました。
また、大学院の学生に作業中に積極的に声をかけていただいて受験の時にしていたことや趣味などを教えてもらいました。
大学生は勉学の他にもサークル活動などが充実していて、講座のサポートをしてくださっていた方々も「サークル活動は楽しい」と言っていたので、私も早く大学生になりたいと思いました.
( H君 )

本校の生徒たちは多くの良い刺激をいただいたようです。
本当にありがとうございました!

2014-11-12

11月5日(水)高校2年生対象に明治大学政治経済学部教授の小西徳慶先生に本校に足を運んでいただき、
「自分なりの見方を付け、進む道を切り開く」〜その力をつけるのが大学だ!
というタイトルで講義をしていただきました。
今回はその内容についてご紹介させていただきます!

いずれこちらで生徒たちの感想も掲載させていただきます。
まずはこちらをご覧ください!


◆挨拶
はじめに「このような歴史ある学校に来て、講義ができることに胸がドキドキしています」また、「この日本学園を出られえた有名な卒業生の多さに驚いています。それらの人のことを調べていくだけで、たいへん日本史の勉強になると思います」などが、挨拶のなかではなされました。

今日の主題は、『自分なりの見方を身に付け、進む道を切り拓く―― その力をつけるのが大学だ―― 』として、「正解」がない社会科学だからこそ、君たちが世界70億人といわれる人間の一人であることを意識し、自分の見方や考え方を磨く必要がある。今国会で、増税といった問題が論議されていますが、どのようにしていくかについてはいろんな選択肢があるなど、現実に政治家が行っている身近な題材にふれながら、どれが正しいとは言い切れないし、本当の正解はあとでなければ分からないこととして講義が始まりました。


◆「見え方、聞こえ方は人によって異なる」
ムンクの叫びの絵は本人が叫んでいるようだけど、よく絵を見ると、耳を塞いでいる。実は、周りから聞こえる“叫び”に対して、恐怖のあまり耳をふさいでいる。「イナバウアー」といえば、荒川静香さんが足を開いて大きく後ろに反った状況を思い浮かべるが、正しくは両足の先端を180°開いて向けて滑ることを言うので、荒川さんの演技はそれに上体そらしをつけたものであることを知ってほしい。冬の気圧配置に多く見られる「西高東低」は、関東地方の人は晴れた寒い日を思うでしょうが、富山県のある日本海側の人は、雪が降る暗くて寒い日を感じるのです。「花火はいつやる」にしても、東京では隅田川の花火など、夏の風物詩として親しまれているが、イギリスでは、夏は夜10時くらいまで明るく、花火を見ることが難しいので、11月頃から上げはじめる。「なぜ働く、なぜ休む?」日本人の多くは、働くことが美徳になっているので、元気に働くために休みを入れるが、西洋では休むため、楽しむために働くという考え方になっています。このように、色々なことが異なっていて、場所や人によって考え方が違い、それでいて、それぞれが正しいと思っている。だからこそ、その違いをしっかり理解して、自分なりの考え方を持つことが大事になる。

学問や理論が正しいといっても、たとえばクマンバチは航空力学的な理論からは飛べないとされていが、実際には飛んでいる。いくら理論が正しくても、現実とは相違している。世界的に有名な経済学者であっても、経済でお金儲けをした人は一人もいない。どんなに理論が正しくても、実際にその通りになることは言い切れない。皆さんは是非、理論と現実を共に学んでほしいとともに、そのように学ぶことから各自のオリジナリティーを確立して、世界の中で個の力を発揮してもらいたいとのお話でした。


◆最後に
最後に「社会構造の理解」として、一方で欧米のような、トップの指揮命令系統にしたがうピラミッド型(官僚型)の国家組織や社会組織があり、他方で日本のようなイエモト構造は、トップはその権威で全体を覆うが、下部に向けた指揮命令はその権威とともに下の者へ順次移譲されていく。そのためトップの意思は直接的に末端に届くものではない。それぞれのトップはイエモトに対して責務を負っている。こうしたイエモト組織は、日本の構造に多く取り入れられている。自分のことを、「俺」「僕」「私」など状況に応じて使い分けることもその表れであり、日本社会では首相といえども権限を発揮できない理由である。その反面で、下からの意見を取り上げることや、それぞれの部分で改良改善を提案できる日本の構造は、今世界でも注目を浴びるようになっている。というお話で講義を終わりました。


◆質疑応答
質問の時間で、「政治経済学は、先生にとってどんなものですか」と講義を聞いていた高校3年生からの質問。

答)人はどうしたら動くでしょうか。情と理論のどちらで説得したら動きやすいでしょうか。私は、情に加えて、理論で動いてもらいます。それをできるのが政治経済学ということになると思います。私にとって政治経済学は、しっかりとした自分の理論を作り上げるものということになるでしょう。
また、「今の安倍政権についてどう思いますか」の質問には、日本が抱えている国の借金をどのようにしていくかを問題にしたら分かると思います。いま話しているこの時間に秒単位で国の借金が膨れていることを考えましょう。それに対して、この政権が何をしているかということを見ていきたいと思います。けれど、このままでいいとは思っていません。と短くまとめてくれました。



生徒一人ひとりに話し掛けるような大変楽しく分かり易い講義でしたが、90分という短く感じた時間「ありがとうございました」の挨拶でピリオドとなりました。

控室で、「いい生徒ですね、気持ちよく話せました」・・・講義のあとを振り返ってくださいました。

2014-10-28

明治大学文学部では2009年より高校生ならびに社会人を対象に、読書感想文コンクールを実施しています。

日本学園からも数名、このコンクールに応募しています。
今年は高校1年生福良峠くんら2名が優秀賞に輝きました。

このコンクール、最初に設定した課題図書の中から本人が1冊選択して率直な読後の感想を書くというものですが、聞くところによるとともに伊藤左千夫の作品『野菊の墓』を読んでの感想を書いたということでした。


優秀賞を受賞した二人にインタビューしてみましたのでご覧ください。

■「なぜこの本を選ぶことにしたのですか?どんな感想を持ちましたか?」

福良峠くん
「私は図書室にあるいろいろな本の中でたまたまこの本を手にしました。内容としては主人公 政夫の視点で物語が展開していきます。結局若い二人の恋は成就しなかったのですが、その背景には時代の概念が二人の恋と合っていなかったということがありました。感動というか、悲しい、運命のようなものも感じました」

同じくもう一人の生徒にも聞いてみました。
「実はこの本を手にとったのは感想文の締め切りまで時間がなく、急いでいたためです。読みやすそうでした。私は福良峠くんとちがって第三者的立場でこの本を読みました。内容的には悲しいけれど『よい話』、教訓的なものとしてとらえました。いまとは時代が違う、それ以外にこの恋がうまくいかなかったのは何が悪かったのか、そしてそこから学べたことは何だったのかと考えるよいきっかけになったと思います」

なるほど、二人とも、同じ本を読んだということですが、視点がまったく違う点がとても面白いですね。
さらに二人に話を聞いてみました。

■「今後はどんな本を読んでみたいですか?」

福良峠くん
「この『野菊の墓』は作文の題材として読んだところもあります。しかし作文のために何度も読んでいるうちに登場人物になりきって読む楽しさを感じました。その人物になりきると親近感を感じてきます。先日は本屋大賞として紹介されていた小川洋子さんの『博士の愛した数式』を読みました。実は私は普段あまり本を読まないのですが、これからは多くの人に読まれて推薦されたという、ポピュラーな本屋大賞をとった本あたりから、少しずつ読んでいってみたいと思っています」

同じく聞いてみました。
「この感想文を書くにあたり、何度も1冊の本を読みかえすという作業をしました。本は普段から読むほうですがこんなに何度も一つの物語を読むのははじめてかもしれません。読み返すと視点が変わったり印象に残る部分が変わったりということがありました。今後も気になった作品は一度読んでおしまいでなく、時間をあけてからまた読み返してみたいです。また色々な発見があるような気がします。今後はジャンルとしてノンフィクションを読んでみたいです。人の苦労とか、実際に感じたこととか、そういうところが気になります」

これはまた二人ともまったく違った話が聞けました。


「読書の秋」
にちがく生の皆さんも彼らの話を参考にしてこの秋、自分の興味のあるところから読書を楽しんでください!
二人の受賞を良い刺激にしていきましょう。

おめでとうございました!

2014-09-05

1学期末に中学3年生が明治大学平和教育登戸研究所を見学しました。

台風一過、当日は天気に恵まれ、予定通りに集まった生徒達と生田駅から明治大学を目指して小高い丘を登っていきました。明治大学生田校舎に到着、広い校内をさらに進んで資料館に。山田 朗先生(明治大学登戸研究所資料館館長・文学部教授)に館内のさまざまな資料について順番にお話いただきました。さらには中の講義室で、旧日本陸軍の「秘密戦」に関する講義をしていただきました。

「秘密戦」に関する情報は、戦後になってもなかなか世に出てきませんでした。資料や建物を残そうとして起こった地域の市民運動や高校生の調査によって、陸軍登戸研究所で指導的な立場にあった方が重い口を開き、これまで知られなかった「秘密戦」(防諜・諜報・謀略・宣伝のための兵器開発など)の情報が開示され、現在の研究所の基礎ができたようです。生徒たちは風船爆弾(和紙を5重に貼り合わせた巨大な気球に水素ガス+爆弾)をアメリカ大陸に飛ばしたことなど、あまり知られていない事実に驚きを禁じ得なかったようです。

歴史にはよく知られている「表通り」(=正史)となかなか見えにくい「裏通り」(=原史)があることも感じたようです。その両面を同時に見ながら、歴史の生動を現在において感じることを、日本学園の生徒たちにも大事にしてほしいと思います。

長時間熱心にご案内・解説いただきました明治大学 山田 朗先生、そしてスタッフの方々、ありがとうございました。

《当日の生徒たちの感想》
◇自分の国の嫌で見たくない部分を見たということを家に帰って家族に話ました。少し気分が悪かったですが、祖父に「それは全ての国がした事、している事であり、それを繰り返さないようにそれを学んで来たんだろう?」と言われました。僕は祖父に話してよかったと思いました。
◇一番印象に残っていることは「人体実験を何度も繰り返しているうちに趣味になった」という文章でした。とある本で読んだ「極限状態にいると生まれる人間の『血』を求める裏の感情」に似ているなと思いました。恐怖を感じました。
◇今までは大戦によって被害の念ばかり抱いていましたが「秘密戦」について学んで日本もまた加害者であるという事を知り、より戦争がなくなって欲しいと思うようになりました。
◇大学ではいろいろな学問が学べるので私もこのようなことを学びたいと思いました。
◇大学に付属している資料館の規模の大きさに驚きました。
◇研究所や731部隊のことが気になってもっと知りたいと思い、ホームページを見ました。もう一度資料館をじっくり見たいと思いました。
◇資料館で興味を持ったことを、自分で本などを使って調べました。インターネットで調べてみたら当時の職員などによる証言などが出てきました。

中学生の段階で「大学」を意識し、「大学でもっといろいろなことを学びたい」という思いが強まった生徒も多かったようです。また、今回の見学が動機となり、戦争について友だちと話したり、家に帰って保護者と話したり、ということもあったようです。
感想を見ていると、先にも述べましたが生徒たちに「起こっている事象の表面だけでなく、裏側についても見てみよう」という新たな視点も生まれたようです。